いい肉、みーっけ！

怒んないでよ。
別に「太った」って言ってるわけじゃないんだし。

俺が1番好きな肉が君の体ってだけ。
どんなに食べても飽きがこなくて、「もっと…」って欲しくなっちゃう。
それくらい大好きなの。

ってことで、あとで君のこと食べてもいい？

もう帰っちゃうの！？

…ヤダ。

ヤダ！ヤダ！
まだ一緒にいたい！

なら、約束して。
またデートしてくれるって。

ほんとにしてくれる？
約束だよ？
忘れないでね？

じゃぁ、またね。

…やっぱ、ちょっと待って。

もう少しだけでいいから一緒にいてくれない？

もしもーし。
俺だけど……最近どう？
忙しいからって無理してない？

ふぅーん。
いろいろがんばってんじゃん。

…俺からかけたけど、電話もう切るわ。

飽きたとかじゃなくて……これ以上声聞いてたら会いたくなりそうだから…。

恥ずかしいこと言わせんな。
バカ…。

…どこ行くの？

そんなの、あとでいいよ。
今は俺の腕の中にいて。

やっと会えたってのに、もっと一緒にいられると思ったのに…俺を1人にしないで。
俺のそばから離れないで。

ヤダ。
離さない。

…寂しい気持ちが爆発して、今はほんの少しも離れたくない…。

おかえり。
今日も遅くまでお疲れ様。

大丈夫？
無理してない？

お仕事がんばるのもいいけど、たまには自分で自分を甘やかしてあげないと…。
『いつもがんばってえらい！』って。
自分のがんばりを誰よりも1番知ってるのは自分なんだから。

…ね？
分かった？

何やってんの？

そりゃコソコソ隠れて何かやってれば気になるって…。

ふぅーん。
いい夫婦になるための秘訣、ねぇ…。

そんなのやらなくてよくない？

いい夫婦って誰かのマネをしてなるもんじゃないでしょ？
自分たちの日々の積み重ねでなるもんじゃない？

おはよ、お寝坊さん。
今何時か、分かってる？

久しぶりにデートできると思ったのに、こんな時間じゃデートできないじゃん…。

はぁ！？
楽しみにしてないなんて誰が言った？
ってか、デートを楽しみにしないヤツいる？

…毎回めちゃくちゃ楽しみにしてるっつーの。

……何？

さっきから僕のことずっと見てたでしょ？

気付かないわけなくない？
あんなに熱い視線送ってれば、誰だって気付くって。

で、何か用？
だから僕のこと見てたんじゃないの？

何もないなら、ほっといて。

……俺が見てたのバレてなくてよかったぁ…。

今隠し撮りしたでしょ？

聞き間違いじゃないって。
『カシャ』って音したもん。

あっ！やっぱり…。

隠し撮りなんかやめてよ。
今絶対変な顔してたし。

消して！
消してってば！

残すならせめてキメ顔してる時にしてよね。
かっこ悪いダサい俺は見られたくない…。

寝るの？
じゃぁ俺も寝よっと。

こんな時間まで起きてたの久しぶりかも。
さすがに眠い…。

ヤダよ。
1人で寝るなんて。
一緒に寝たかったんだもん。

もっとこっちおいでよ。
くっついて寝よ？
その方が幸せな気分で寝れるでしょ？

夢でも会えますように。
おやすみ。

ねぇ。
今日のデートだけど、出かけるのやめない？

出かけたくないわけじゃないんだけど、なんか今日は家にいたい気分なんだもん。

なんというか、その…。
久しぶりに会えたのに、全然イチャイチャが足りないから、もっとイチャイチャしたくて…。

…ダメですか…？

大丈夫じゃないのに「大丈夫」って言わなくていいんだよ。
がんばりすぎなくらいにがんばってるんだから。

「もうがんばれない」って言ってみて。

ほら。
言えるよね？

ん。
えらい。えらい。
よく言えました。

今度からがんばれない時はちょっとでいいから頼ってね？

『ポッキー・プリッツの日だからポッキーゲームがしたい』？

…はぁ……くだらない。
そんなことに俺を巻き込むな。
勝手に1人で食ってろ。
ってか、そもそも甘い物が苦手なんだから、やるわけないって分かるだろ。

チュ

…菓子より甘いキスで勘弁してくれ。

もう寝るの？
ほんとに寝るの？
あと少し起きてようよ。

だって、寝たら一緒にいられないじゃん。
夢の中でも一緒にいたいけど、そうはいかないし…。

手繋いで寝れば夢でも会えるかな？
体の一部が繋がってたら共有できる、みたいな…。

ねぇ。
試しにやってみよ？

あぁー、楽しかった。
また来ようね。

絶対だよ？
約束だからね？

ふふふ。

ん？
しみじみ幸せを噛みしめてたところ。
君との約束がまた1つ増えた、って。

些細なことだけど、こういう小さな幸せを幸せと感じられるのは君と一緒だからだね。
きっと。

おかえり。
今日は遅かったね。
何かあった？

そっか…お疲れ様。

全然疲れてないの？
ほんとに？

ん。
こっちおいで。
俺の腕の中。

ギュ

もうがんばんなくていいよ。
君はこのあとご飯食べてお風呂入って寝るだけすればいいの。

家のことは俺に任せて？
いい？

まーた1人で泣いてる。
今度はどうしたの？

…『嫌がらせを受けた』？

誰に？
言ってごらん？

大丈夫だよ。
怖いことはしないって。
教育的指導してくるだけ。

出世に興味がない俺が出世したのはこういう時のためなんだよ？
有効活用しないともったいないよね？

…少し手伝おっか？

遠慮しないで。
この間、手伝ってくれたお返し。

あの時、何やってもうまくいかない上に誰も手伝ってくれなくてさ…。
マジで嬉しかった。

今度は俺の番。
君の力になりたい。

頼りないかもしれないけど、俺にできることなら何でもやるから。

俺の初キス？
そんなの知ってどうするの？

『知りたいだけ』って…。
そんな理由で教えてもらえると思った？

どうしても知りたいなら君から教えてくれなきゃ。
それが礼儀ってもんでしょ。

へぇー。
そうなんだ。

いいよ。
教えてあげる。

俺の初キスは……内緒。

今日、すっごい寒くない？
こんなの、秋通り越して冬でしょ…。

というわけで、愛する彼女を温め隊の出動です。
電気毛布に湯たんぽ、体温高めの俺が準備万端で待機中。
今すぐ温めることが可能です。

ほら、こっちおいで。
あったかいよ。

2人で一緒に温まろ？