夜中に目が覚めてしまう彼女をハーブティーと背中トントンで寝かしつける彼氏

ん……起きちゃった?

怖い夢でも見た?

違うの…?

ただ眠れないだけ?

そっか。

じゃぁ、リビング行こ。

今、寝ようとしても寝られないでしょ?

それなら、ちょっと起きようよ。

俺も付き合うし。ね?

(寝室からリビングに移動)

ソファーに座ってて。

いい物、()れてあげる。

…確か、ここに……あった!

(少し間を開ける)

お待たせ。

はい、カモミールティー。

リラックス効果があるから、眠れない時に飲むといいんだよ。

だって、最近毎日起きてたでしょ。

夜中に。

知ってるよ。

布団の中でモゾモゾ動いてたの、気付いてた。

なんか心配事でもある?

不安に思ってることある?

俺でよかったら聞くよ?

……思い当たること、ないんだ。

それなら、俺にできることは(ひと)つかな。

ん?秘密。

だって、言ったら意味ないじゃん。

俺にしかできないことなんだもん。

あとで教えてあげるから。

今はカモミールティー飲んで。

ほら、冷めちゃうよ。

(少し間を開ける)

飲めた?

カップちょうだい。

キミは何もしなくていいよ。

あとで俺が片付けるから。

いいの。

俺がいろいろしてあげたいの。

だから、今から俺にしかできないことするね。

まずは、俺の腕の中においで。

ギューしてあげる。

(彼女を抱きしめる)ギュー

俺、キミの彼氏でしょ?

少しくらい俺に甘えてくれてもいいんだよ?

『甘えてる』って?

ほんとに?

そのわりに、全然ワガママ言わないよね。

俺、もっとキミからワガママ言ってほしいんだけどな。

…そうだっ!

ためしに、今、言ってみてよ。

俺に何してほしい?

言って?

キミのワガママ、聞きたいな。

ね?お願い。

キスしてほしいの?

いいよ。

顔、あげて?

(触れるだけのリップ音)

こんなの、ワガママのうちに入らないんだけどなー。

でも、めちゃくちゃ嬉しそうだね。

そんなにキスしたかったの?

ふふ。かわいいなぁ。

ね。もう一回しよっか。

キス。

………しよ?

(触れるだけのリップ音)

こんなことなら、いつでも言っていいんだよ?

…顔、赤くしちゃって。

ほんとに、かわいい…。

(彼女を抱きしめる)ギュー

俺にこのまま寄りかかっていいよ。

大丈夫。

全然重くないから。

キミを全身で感じたいんだ。

(※ 以下、最後まで背中トントンしてください。)

…だいぶ、体の力、抜けてきたね。

さっきまで、(りき)んでたんだよ。

(笑いながら)気付いてなかった?

少しはホッとできたのかな?

…よかった。

そろそろ眠くなってきたね。

ん?『なんで分かるの?』って?

だってキミのことだもん。分かるよ。

キミ、眠くなると、(まばた)きの回数が増えるんだよ。

違うの?

眠くないの?

ほんとに?

そっか、そっか。

眠くないんだね。

強がってるキミ、かわいい。

でも、もう目が閉じちゃいそうだね。

あのね、強がらなくていいんだよ?

今は素直になっていいんだよ?

ね?

(彼女の背中を無言でトントンする) ※ 長めにトントンしてください。

…寝たかな?

ふふ。かわいい寝顔。

おやすみ。

いい夢、見てね。