れおさん
voice:れおさん
ふたたび るびぃ
voice:ふたたび るびぃ
金色玉三郎[Voice ASMR]
voice:金色玉三郎[Voice ASMR]

疲れてる彼女をさりげなく甘やかす年下彼氏

まだ仕事?
もう遅い時間だよ?

残りは明日にして、今日はもう終わりにしようよ?
ね?

まだやるの?
(いそ)ぎの仕事じゃないんでしょ?
それならそんなにがんばらなくてもいいじゃん。

『もう少し』?
さっきからそればっかり…。

ずっとパソコンと(にら)めっこしてさ…。
俺にかまってもくれない…。

俺、()ねるけどいいの?

()ねちゃうよ?

……もう、いいもん。

(少し間を開ける)

【テーブルの上にカップを置く音】

…はい、どうぞ。

わざわざ()れてあげたわけじゃないから。
久々に紅茶飲みたいなぁって思って、一人分()れようとしたら、分量間違えて、二人分()れちゃっただけ。
それだけだから。

うるさいなぁ…。
飲みたくなければ飲まなくていいよ。

飲むなら、最初から(だま)って飲めばいいの。
(こま)かいこと気にしないでよ…。

そう、そう。
君の紅茶、ちょっとだけ(蜂蜜はちみつ)入れてるから、ほんのり甘いと思うよ。
気に入ってくれたらいいけど。

ん?
目、(こす)って、どうしたの?

『目がピクピクする』?

あっ。
(まぶた)(痙攣けいれん)してる。

こらっ!
気になるかもしれないけど、(こす)っちゃダメ!

目が傷つくでしょ。
ちょっと待ってて。

【タオルを絞る音】

【レンジでチンする音】

はい。
今日はもうお仕事、終わり。

こっち来て。
ソファーに座って。

いいから。
お仕事は強制終了なの。

ほら、座って。
俺の(ひざ)の間。
早く!

で、俺にもたれかかって。
肩に頭乗せる感じで。

(上手じょうず)(上手じょうず)
そのまま上向いて、目閉じて、ジッとしててね。

(目元めもと)にあったかいタオル乗せるよ。

どう?
熱くない?

よかった。

前にネットで見たんだよ。
(現代人げんだいじん)はパソコンやスマホの使い過ぎで(つか)()になりやすい』って。

で、(つか)()には、こうやってあったかいタオルとかを(目元めもと)にあてて、(血流けつりゅう)をよくしてあげるといいって書いてた。

俺にしては(めずら)しく(雑学ざつがく)覚えてたんだよ。
(えら)いでしょ?

ふふ。
君に()められるの、(うれ)しい。

君、あんまり俺を頼ってくれないから、いつも俺が勝手にやってるけどさ…。
少しでも君の役に立ちたいと思ってるんだからね。

(優しく諭す感じで)
このまま今日はお仕事終わりね。
もうお仕事しちゃダメだからね?

体が悲鳴上げちゃってるんだから。

『もう無理だよ』って。
『少しは休んでよ』って。

でも、君は自分のことにはあまりにも(無頓着むとんちゃく)だよね。
多少の無理くらいなんとかなるって思ってるでしょ?

『思ってない』?
ほんとに?

ほんとに思ってなかったら、最初、俺が声()けた時点で仕事終わらせてくれてるはずだよね?

君の場合、『もう少し』が多いの。
『もう少し』が()(かさ)なって、『いっぱい』になってるの。

だから、お願い。
もう少し、自分を大切にして。
じゃないと、いつか絶対倒れちゃう。
そうなるのが目に見えてるの。

そうなってからじゃ遅いんだよ?
分かってる?

『大丈夫』って言って、何度倒れたか覚えてる?
両手じゃ足りないくらい倒れてるんだよ?

その(たび)に俺がどれだけ(きも)()やしてるか知らないでしょ。
こんなに心配してくれる彼氏、そうそういないんだからね。

分かってる?

あっ!こらっ!
ホットタオル(はず)しちゃダメでしょ。
まだもう少ししてた方がいいよ。

ほら………んっ!?

(触れるだけのリップ音)

いきなりキスとか、どうしたの?

『したくなっただけ』?
ほんとに、それだけ?

まぁ、いいか。
俺もちょうどしたかったし。

こっち向いて。

(濃厚なリップ音) ※長めにお願いします。

もう仕事、今日は終わりだし…いいよね?

続きはベッドで……ね。