どうしたの?
今日、やけにご
(彼女:「友達と出かけるの」)
ふぅーん。
お出かけなんだ…。
…いいなぁ。
ねぇ。
俺もついてっていい?
(彼女:「言ったよね?『友達と』って」)
友達が一緒なのは分かってるけど、1人で留守番とかヤダ。
絶対君と友達の迷惑にならないように気をつけるから。
お願いっ!
(彼女:「ダメなものはダメ」)
(拗ねて)むぅ……ケチ…。
ちょっとついてくくらいいいじゃん。
じゃぁ、友達とバイバイする時間は?
だいたいでいいから教えて?
(彼女:「なんで?」)
最近この
何かあってからじゃ遅いし、迎えに行くよ。
それくらいならいいでしょ?
(彼女:「分かった…お願いするね」)
ん。
バイバイしたら、連絡ちょうだい。
約束だよ?
(彼女:「うん」)
それにしても、今日のメイク、全体的にいつもと違う?
なんか……変な感じ。
あっ!
今のはネガティブな意味じゃなくて…。
…その……いつもの見慣れた君じゃなくて、落ち着かない…。
(彼女:「ドキドキする?」)
ずっとドキドキしてるよ…。
こんなに綺麗な人、他に知らないもん…。
もっと近くで見てていい?
君が綺麗になってくとこ、見たい。
(彼女:「いいよ」)
じゃぁ、後ろからギュってしていい?
(彼女:「後ろから?」)
前から見ててもいいけど、ガン見されるのは恥ずかしいでしょ?
目、合っちゃうかもだし…。
それでメイク失敗したら、気分落ちてお出かけどころじゃなくなるじゃん?
だったら、後ろから鏡越しで見てる方がよくない?
(彼女:「それもそうだね」)
(嬉しそうに)ん。失礼しまーす。
(彼女を後ろから抱きしめる)
ほぼ完成に近い感じ?
(彼女:「そうだね」)
完成まであとどれくらいなの?
(彼女:「どれくらいだろ?でも、あとちょっとだよ」)
へぇー。
あとちょっとなんだ。
ちなみにここまでかかった時間は?
(彼女:「30分くらい?」)
マジ…!?
いつもそれくらい時間かかるの?
(彼女:「だいたいは…」)
知らなかった…。
俺のためにいつもかわいくしてくれてありがと。
(彼女:「男の子だって準備に時間かかるんじゃないの?」)
男は女の子ほど時間かかんないよ?
髪のセットに時間かかるくらいだからさ…。
俺の場合、パパッと済ませるから5分もかからないし…。
……どうしたの?
さっきから難しい顔して…。
(彼女:「リップの色が決まんなくて…」)
リップの色が決まんないんだ…。
なら、俺が選んでもいい?
ってか、選びたい。
…ダメ?
(彼女:「うぅん。いいよ」)
んー……どれがいいかな…?
こっち?
いや、こっちか?
(彼女:「どっちでもよくない?」)
どっちでもよくないの!
俺の選択で最高にかわいくできるチャンスなんだもん。
真剣に選ばなきゃ…。
……決めた!
今日のメイクなら…この色っ!
絶対かわいくなるよ。
(彼女:彼の選んだリップを付ける)
ほらね?
言った通りでしょ?
でも、あと少し足りないかな。
ちょっとだけ手加えていい?
こっち向いて、目
(触れるだけのキス)
ん。
完成。
…ヤバいくらいかわいいんだけど…。
今日のお出かけ、やっぱやめない?
こんなにかわいかったらナンパされ放題だって…。
心配で1人で行かせらんないよ…。
(彼女:「大丈夫だよ。心配しすぎ」)
じゃぁ、約束して?
ナンパされてもついてかないって。
ちゃんとここに帰ってくるって。
(彼女:「ナンパされてもついてかないし、ここにちゃんと帰ってくるよ」)
約束のチューもして…?
(触れるだけのキス)
ん。
気をつけて行ってらっしゃい。
…待ってるからね。