(彼女が帰宅する)
…お帰りなさい。
こんなに遅くなるまで何してたの?
ふぅーん。
仕事…。
連絡1つできないくらい忙しかったんだね。
まぁ、どうでもいいけど…。
お風呂入っておいでよ。
その間にご飯の準備しとくから。
俺?
俺はお風呂もご飯も先に
君がいつ帰ってくるか分かんなかったし…。
ん?
何?
別にイラついてないよ。
気のせいじゃない?
ほら。
お
明日も朝早いんでしょ?
(彼女が抱きついてくる)
ちょっと離れて。
抱きつかないで。
抱きつくなら、せめてお風呂入ってからにしてよ。
せっかくお風呂入ったのに、君の汚れが付いちゃう。
今はイチャイチャしたくない。
くっつきたくない。
そんな気分じゃないから…。
(溜息)はぁ…。
とりあえず、一旦離れて。
君と話したいことがあるから。
(彼女が離れる)
……回りくどいの嫌いだから、単刀直入に聞くね。
なんで今日は全然返事返してくれなかったの?
それが、今日は連絡しても全然返してくれなかったのは、どうして?
…俺に隠し事してるでしょ?
……浮気とか…。
実は、今日会ってて、バレないようにするために連絡してこなかったんじゃない?
そう考えたって、仕方ないじゃん!
いつもあるものがなかったんだもん…。
ほんとのことを教えて。
ほかに好きな人ができたなら、はっきり言って。
……ほんとに仕事なの?
ほんとのほんとに?
じゃぁ、匂い
ほんとか嘘か、確認するために。
(彼女の匂いを嗅ぐ)
くすぐったくても、もうちょっと我慢して。
まだ確認中なんだから。
…君の匂いしかしない。
いつも付けてる香水の匂いに混じって、ほのかに汗の匂いがする。
夕方の君の匂いで、俺の大好きな匂い。
ごめん。
疑ったりして。
うぅん。
君は悪くないよ。
たった1日連絡ないくらいで、浮気を疑う俺の方がずっと悪いし…。
…遅くまでお仕事お疲れ様。
このままだと、お互い謝ってばっかで
ね?
ん。
俺もごめん。
(触れるだけのリップ音)
(彼女を抱きしめる)
…ワガママついでに、もう1つ聞いてもいい?
俺のこと、好き?
ちゃんと好き?
もっと言って。
もっと、たくさん!
…ふふ。
ありがと。
俺も、好き。
だーい好き。
(彼女と体を離す)
今からお風呂入るの?
じゃぁ、俺も一緒に入っていい?
君に抱きつかれて、汚れちゃったから。
別に、一緒にいたいからとかじゃないよ。
勘違いしないで。
ヨシヨシやめて。
俺のこと、舐めてるでしょ?
…ムカつくなぁ…。
あとで覚えといてね。
100倍にして返してあげる。
今更謝っても、もう遅い。
許してって言っても許してあげないから。
(耳元で)俺を舐めたらどうなるか、ちゃんと体に刻んであげるね。