(驚かして)わっ!
えへへ。
びっくりした?
さっきからスマホと
(彼女:スマホを隠す)
なんで隠すの?
俺にも見せてよ。
見せてくれないなんて、怪しいなぁ…。
まさか、浮気してるとか…?
俺が今みたいにウザ絡みばっかするのに
(彼女:「そんなこと、あるわけないでしょ!」)
だよね。
それはないよね。
んー……ってことは……あっ、分かったっ!
うん。うん。
その気持ち、俺も分かる。
誰かに見られるのは恥ずかしいし、隠したいよね。
別に悪いことしてるわけじゃないんだけど、1人で楽しみたい的な…?
女の子だって見たい時があるって聞いたことあるし…。
ごめんね。
気が
(彼女:「……?ごめん。何と勘違いしてるの?」)
ん?
エッチぃ動画見てたんでしょ?
だから隠したんだよね?
(彼女:彼氏を叩く)
痛っ!?
あれ…違った…?
だって、必死に隠すからてっきりそうなんだと…。
勘違いしてごめんなさい…。
じゃぁ、何を隠してるの?
隠されると気になって仕方ないんだけど…。
(彼女:「今はダメ。見せらんない」)
(ちょっとイラついて)いいから、見せて。
あんまり隠し続けると最終手段を使わざるを得ないんだけど……いいの?
(彼女:「最終手段って?」)
最終手段は最終手段だよ。
何するかは、俺だけの秘密。
それがイヤなら、見せて?
今すぐ。
(彼女:仕方なくスマホを差し出す)
んと……『バレンタイン』…?
チョコ選んでたの?
(彼女:「うん…。サプライズをしたくて…」)
だったら、一緒に選ぼ?
サプライズも嬉しいけど、隠れてコソコソされるのはヤダ。
(彼女:「…分かった」)
ふむふむ…なるほど…。
今年は手の
(彼女:「うん。久しぶりにちゃんとした物作りたくて」)
ありがとっ!嬉しい。
君の作ってくれる物はおいしいから、何でも好き!
手作りじゃなくても、君から貰えるなら、既製品でも嬉しいよ。
なんだったら、板チョコでも嬉しい。
(彼女:「さすがに板チョコだったら、文句言うでしょ…」)
どんなチョコだとしても、俺のことを考えて、俺のために用意してくれたのに、文句言うはずないじゃん。
嘘じゃないよ。
ほんとに。
でもね、今年は無理しなくていいよ?
最近、仕事大変なんでしょ?
(彼女:「気付いてたんだ…」)
気付かないわけないじゃん。
俺を誰だと思ってるの?
彼氏だよ?
大好きな彼女のことなら、何だって知ってるもん!
だから、チョコはなくていい。
(彼女:「さすがにそういうわけには…」)
その代わりと言ったらなんだけど、君の時間をちょうだい?
(彼女:「…時間?」)
そ。
時間。
最近一緒にいられなかった時間の埋め合わせをチョコの代わりにしたいなぁって。
そしたら、俺は君とイチャイチャできるし、お金もかからないし…。
一石二鳥で、すごくお得な気がしない?
ね?
そうしよ?
(彼女:「それでいいなら、いいけど…」)
……どういうバレンタインにするか、悩むなぁ…。
(彼女:「適当でいいんじゃないの?」)
ダメ。ダメ。
こういうことはちゃんと計画しなくちゃ!
今年のバレンタイン、いっぱい楽しもうね。