YukimizuCh.雪水レイ
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小鳥遊きの
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天蘭-soran-
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彼女に内緒で最高のホワイトデーにしようと計画していた猫系彼氏

(お買い物デートにて)

ねぇ。
よそ見してたら危ないよ?

…うーわ…。
(眉間みけん)に皺寄ってる。

嘘じゃないって。
こーんな顔してた。
ブスがより一層ブスになるからやめたら?
普通にしてればかわいいのに、台無しだよ。

 (彼女:「一言多い!」)

はいはい。
一言多いですよー。
でも、ほんとのことなんだから仕方ないじゃん。

で、何見てたの?

 (彼女:「バレンタインのチョコをね…」)

ふぅーん。
バレンタインのチョコ、ね…。

世の中のバレンタイン商戦に乗っかっちゃうんだ。

 (彼女:「乗っかっちゃダメなの?」)

乗っかって悪いわけじゃないけど、世の中の(あやつ)り人形みたいで個人的にイヤなだけ。

だってさ、買ってもらおうと高級感出したり、お洒落にしてみたり…。
そんなの見ちゃうと、『せっかくだし、買おっかな…?』って思うじゃん?
それが企業戦略なのは分かるけど、あからさまでヤダ。

 (彼女:「そんなこと言うなら、バレンタインのチョコあげないよ?」)

……別にチョコなくてもいいよ。
甘い物そんなに好きじゃないし、貰えなきゃ泣いちゃうってこともないし…。

その代わり、俺もホワイトデー用意しないからね。

 (彼女:「…何か用意してくれる予定だったの?」)

まぁ、何をお返しにするか、だいたいの目星はつけてたよ。

 (彼女:「お返しって何?」)

お返し、気になる?
どうしよっかなぁ?
教えてあげなくもないんだけど…。

 (彼女:「教えてよー」)

仕方ないなぁ。
ちょっと耳貸して?

(内緒話で)あのね……教えてあげなーい。

バレンタインのチョコくれないのに、教える必要なくない?

 (彼女:「ちょっとだけでいいから、教えてよ」)

ヤダ。
何と言われても、教えない。
この間テレビ見てた時に『夜景が綺麗なレストラン特集』で君が気になったって言ってたレストランをもう予約してるとか教えらんないって。

あっ…言っちゃった…。

 (彼女:「…嘘…」)

ほんとだよ。

テレビでは『予約は半年先まで埋まってる』って言ってたじゃん?
「予約でいっぱいだろうな…」って思いつつも、ダメ元で連絡してたら、たまたま()きがあってさ…。
そのまま予約したってわけ。

でも、バレンタインにチョコくれないんだから、俺の方も予約キャンセルしとく。
ほかにも予約したい人いるだろうし、その人に譲るわ。

 (彼女:「待って!チョコ、絶対用意するから!」)

えぇー!?
今の聞いたから用意するとか、なんかズルくない?

絶対ズルい!
ズルい!ズルい!

 (彼女:「全然ズルくないよ」)

じゃぁ、バレンタインチョコのリクエストしていい?
リクエスト聞いてくれたら、ズルいの撤回してあげる。

 (彼女:「…分かった。私にできることなら…」)

んとね…君が焼いた甘さ控えめのクッキーがいい。

 (彼女:「ちょっと待って。バレンタインにクッキーを贈る意味知ってる?」)

バレンタインにクッキーを贈る意味?
そんなの知らない。
ってか、いちいち贈る物の意味考えるとか、めんどくさい。

俺は君が焼いてくれる俺好みの甘さ控えめのクッキーが好きだからリクエストしただけ。
これが理由じゃダメ?
作ってくれない?

 (彼女:「…そんなこと言われたら作るしかないじゃん…。ズルいのはどっちよ…」)

俺は全然ズルくないもん。
本音言っただけだもん。

バレンタイン、楽しみにしてるね。

あと、ホワイトデーもお楽しみに。