鈴鳴れん
voice:鈴鳴れん
どら置き場
voice:どら置き場
月城ビビ
voice:月城ビビ

外ではツンツン彼氏なのに家では激甘彼氏

(電車の中)
あ゛ぁ゛~、疲れた…。
いつも以上の混み具合だったな…。
さすがに疲れた…。

ちょ、ちょっと、離れろって。
そんなにくっついてくるなよ。
確かにすごい人だけど…。
でも、だからって何で人前で抱きつかれなきゃいけないんだよ。
誰に見られてるか分かんないだろ。

(舌打ち)チッ
混みすぎだろ…。

(自宅に到着)
やっと着いた…。

(ソファーに座る)
(溜息)はぁ…。
もう立ち上がりたくない。
本当に疲れた…。

荷物整理は明日でいいじゃん。
その辺置いてていいよ。

そんなことよりも、早くこっち来て。
ここ、座って。
俺の隣。
は・や・く!

(ギュとして)
やっと来た…。
もう離さない。

だって、今日一日ずっと我慢してたんだよ?
君小さいから何度も見失いそうになるし。

飲み物買いに行ってた時、本当にいなくなったじゃん。
あの時はさすがに怖かった。
待っててって言った場所に君がいないんだもん。
後ろから君が現れた時はすごい安心したんだからね。
『待ってて』って言ったのに、勝手に移動してるなんて思わないからさ。

今度からは『待ってて』って言った場所で絶対待っててよ?
俺を追いかけてきてくれるのはすごい嬉しいけど、あんなに人が多い時に一人で動いたら、いつか絶対に迷子になるよ。
はぐれちゃって、迷子アナウンスされるのとか、嫌だから。

絶対そんなことにならないように、ちゃんと『待て』してね?
約束だよ?

もし、次『待て』ができなかったら、お仕置きしちゃうからね?
そうだな…、一日中君を離さないでいようかな。
ちゃんと俺の腕の中に君がいるって安心させてもらわないとね。

それよりも、俺は君が足りなさすぎて死んじゃいそう。
君を補充してるから動いちゃだめだよ?

(彼女の首筋の匂いを嗅ぐ)スンスン

君が気に入ってずっと食べてたキャラメルポップコーンの匂いがする。
甘い匂い。
まるで君自身が甘いお菓子みたい。

ねぇ、舐めてもいい?
ダメって言われても舐めるけど。

(ペロリと彼女の首筋を舐める)ペロ

うん、甘い。
すごく甘い。
甘いの苦手だけど、君なら食べられるかな。

こら、動かないで。
まだ君を補充してる途中なんだから。
ごめんって。
でも、本当のことだから。
ね?許して?

(今日を思い返す感じで)
今日は楽しかったね。
『パレードを見るためのベストポジションを取るんだ』って張り切る君の目はいつになくキラキラしてたし。
パレード見てる君はまるで子供みたいにはしゃいでて、かわいかったなぁ。

ごめんって何が?
あぁ…、俺が人混み嫌いなのに付き合わせたから?
それは気にしなくていいよ。
俺が君と一緒にいたくて、ついて行ったんだから。
君が気にすることじゃないから。

俺の方こそ、今日はごめん。
電車の中ですごい冷たく突き放すような言い方しちゃったし。
園内でもすごい人混みだからって、何度も君が俺の手を取ろうとしてたのに、その度に繋がないように逃げてたし。
本当は外でも君と手を繋ぎたいんだよ?
なのに、素直になれなくて、天邪鬼な態度ばかり…。
いつ君に見限られて、別れを言いだされてもおかしくないと思ってる。
でも君は優しいから、こんな偏屈な俺とずっと付き合ってくれてる。

どうして俺と付き合ってくれてるの?
傷つける言動しかしないのに、嫌にならない?

外の俺も、家の俺も、俺は俺だから?
たったそれだけ?

本当に君って人は俺にはもったいない人だ。
君は俺という人間そのものを見てくれてるんだね。

君みたいな人は初めてだよ。
今まで付き合ってきた子たちは、天邪鬼な俺の態度に嫌気をさして離れていったのに…。
本当にありがとう。

これからは少しずつ天邪鬼な態度を直していくように努力するよ。
どれくらい時間かかるか分かんないけど…。
でも、君の気持ちに少しでも応えたいから。
待っててくれるかな?

(ギュとして耳元で)
ありがとう。
大好きだよ。