YukimizuCh.雪水レイ
voice:YukimizuCh.雪水レイ
小鳥遊きの
voice:小鳥遊きの
しぃ君夜の部
voice:しぃ君夜の部

お出かけ準備中の彼女の邪魔をする猫系彼氏

ねぇ。
なんかいいことあるの?

 (彼女:「なんで?」)

さっきから鼻歌歌ってるし、見るからにすっごい楽しそうなんだもん。

 (彼女:「そ。友達と久しぶりに会うの」)

ふぅーん。
お出かけ…。

 (彼女:「あれ?『ついてってもいい?』って言うのかと思った」)

バカ言わないで。
何でもかんでも「ついてく!」なんて言わないよ。
それくらいの(分別ふんべつ)あるし、今日は大人しく(留守番るすばん)してる。

帰りは?
遅くなるの?

 (彼女:「遅くならないと思うけど…どうして?」)

あんまり遅いなら迎えに行こうと思っただけ。
最近変な人が出るって聞いたし、怖い思いしたくないでしょ?

 (彼女:「予定では20時くらいにお開きの予定だよ」)

ん。
分かった。
それより遅くなるなら、連絡して。
絶対迎えに行くから。

 (彼女:「ありがと」)

……それにしても、やけに気合い入ったメイクするね。

 (彼女:「今日のメイク、変?」)

変じゃないけど……違和感?かな。
なんか、俺の知ってる君じゃないみたい。

 (彼女:「あんまり見ないでくれない?」)

あぁ、ごめん。
メイクしてるのって見る機会ないから、つい(見入みい)っちゃった。

 (彼女:「だとしても、見ないで。集中できないの」)

じゃぁ、見ないようにするために、後ろからギュってしていい?

 (彼女:「邪魔するつもりでしょ?」)

邪魔しない。
絶対しないって約束する。
だから、いいでしょ?

 (彼女:「邪魔したら、怒るからね?」)

やった。

(彼女を後ろから抱きしめる)

(彼女の首や耳、うなじ、いろんなところにキスをする)※彼女が離れるまで、ところどころで首や耳などにキスして下さい。

(彼女:「邪魔しないでって言ったよね?」)

ん?
邪魔してないじゃん。
ちょっとキスしてるだけ。
キスマは付けてないから安心して。

ほらほら。
手、止まってる。
俺のことは気にせず、メイクして。
待ち合わせ時間に遅れちゃったら大変だよ?

 (彼女:「じゃぁ、キスするのやめて」)

ヤダ。
やめない。
ってか、やめてあげない。

俺をおいて1人で楽しんでくるんだもん。
これくらいの(ばつ)は受けてもらって当然じゃん?

 (彼女:「罰って…」)

あっ!
そういえば、前に見れなかった映画がサブスクで配信され始めたんだって。
知ってた?

 (彼女:「えっ!?ほんとにっ!?」)

うん。ほんと。
ネットニュースになってたし、知ってると思ってた。

 (彼女:「知らなかった…」)

「やっぱ話題になっただけあるな!」って感じのクオリティーだったよ。
最初から夢中にさせられて、ラストとか…。

 (彼女:「ストォーーーップ!!」)

あれ?
ネタバレされると思った?

んなことするわけないじゃん。
まだ見てないのに。

 (彼女:「嘘だ…」)

ほんと、ほんと。
予告動画見ただけで、本編までは見てないよ。
1人で見たってつまんないじゃん?
俺が見たい映画じゃないのに…。

 (彼女:「見たい映画じゃないのに予告動画見たの?」)

見たい映画じゃなくても予告動画くらい見るよ。
だって、君が見たい映画だから。
好きな子が好きな物はどんな物だろうと知りたいじゃん?
色でも、食べ物でも、映画でも……もちろん男のタイプでも、ね。

(彼女の準備が出来上がる)※ 彼女の体へのキス終了

……あれ?
準備、もうできちゃったの?
行く時間遅らせるために、せっかく邪魔してたのに…。

 (彼女:彼の腕の中から抜け出す)

 (彼女:「やっぱり邪魔してたんじゃん」)

こっち向いて?
今日のメイク見せて?

ん。
今日もすっごくかわいいよ。
最後に1つだけ付け()していい?
もっとかわいくなる魔法。

(濃厚なキス)

出来上がり。

このキスの続きがしたかったら、早く帰ってきて。
いい子で待ってるから。

気を付けて、いってらっしゃい。