あめか
voice:あめか
なぎさ
voice:なぎさ
小紫 ゆうみ
voice:小紫 ゆうみ
月无メトア
voice:月无メトア

塩対応年下彼氏に勘違いで絡んできた酔っ払い年上彼女

(※ 終始酔っ払ってる感じでお願いします)

【玄関扉の開閉音】

たっだいまーっ!

あれ?
た・だ・い・まーっ!

(彼氏がリビングからやってくる)

やっと来たぁ。

んふふ。
ただいまぁー。

(彼氏に抱きつく)

酔ってないよ。
全然酔ってないっ!

だって、タクシー乗って、1人でちゃんと家まで帰ってこれたもん。
酔ってたら、誰かに連れて帰ってもらわないと無理じゃん。

でしょ?

1人で帰ってこれて、えらい?
えらいよね?

()でてくれてもいいよ?

えへへ。

…ん。
君の手、冷たくて気持ちいい。
もっといっぱい触って…。

…靴?
あぁ…まだ脱いでなかったっけ?
脱いだつもりでいたよ…。

ん…あれ……ん゛ん゛…。
脱げないっ!

脱がして。
お願い。

自分で脱げないんだもん。
靴のまま家に上がるわけにはいかないじゃん。
家汚れちゃうし。

だから、脱がして。
ね?

はーやーくー!

ん。
ありがと。

(あくび)ふぁ…。

……眠い。
ここで寝る。

玄関でもいい。
ベッドまで歩けない。
歩ける元気ない。
足だるいし。

もういいから。
ほっといて。

うわっ!?
えっ!?
何っ!?

…もう…。
抱っこしてくれるなら、『抱っこするよ』って言ってよ。
いきなりだったからびっくりしたじゃん。
かわいくない声出ちゃったし…。

まさか、抱っこしてもらえるなんて思わなかったんだもん。
いつもなら『自分で歩け』って言うのにさ…。

イヤなんて一言も言ってないじゃん。
…もっと、ずっとギューってしててほしいくらい、嬉しい。

うん。
ちゃんとギュッてしてるから、ベッドまで連れてって。

(玄関からベッドルームまで彼氏に抱っこしてもらう)

(ベッドに下ろされる)

ヤダ。
離さないで。

離しちゃヤダ。

『着替え』?

別にいいよ。
このままで。
めんどくさいもん。

それよりも一緒に寝よ?
ね?

えぇー!?
なんでダメなの?

…そんなの知らないもん。
どうでもいいのっ!

離れることの方がヤダ。
ずっとくっついてたい。

…えいっ!

(彼氏を強引に引き寄せる)

へへへ。
このまま、一緒に寝よ?
ね?

(ダダこねる感じで)ん゛ん゛ー。
なんで『ダメ』ばっか言うの?
そんなに一緒に寝るの、イヤ?

イヤじゃないなら、いいじゃん。
一緒に寝てくれたって…。

…私みたいな年上の女より若い子の方がいいんでしょ。

知ってるよ。
今日、新人の子と楽しそうに話してたこと。

普段なら誰と話してても笑ったりとかしないくせに、ニコニコしてた…。

あぁいうピチピチしてて、(愛嬌あいきょう)があって、かわいらしい子の方が、ほんとはよくて、酔っ払って帰ってきて、着替えることもせず、変に(から)んでくるような女は嫌いなんでしょ。

大丈夫。
全部分かってる。

…気づかなくてごめんね…。
がんばって女子力上げて、少しでもかわいくするから。

お願い。
私を捨てないで…。

えっ…?
勘違い?
意味分かんないんだけど…。
ちゃんと説明して。

(相槌数回打つ)

…それ、ほんと?

うわぁぁぁぁぁぁぁ。
恥ずかし…。

ごめん。
さっき言ったこと、全部忘れて。

いいから忘れてってばっ!

…うるさいなぁ…。

そうだよ!
好きだよ!
誰よりも君のことが好きなのっ!
誰にも渡したくないくらいにはね。

…んっ!?

(触れるだけのリップ音)

……ほんとに…?
ほんとの、ほんとに好きでいてくれる?
こんなめんどくさい私でも?

(彼氏に抱きつく)

…ねぇ。
もう1回、キス、しよ。

したくなっちゃったんだもん。

…ダメ?

(触れるだけのリップ音)

ふふ。
幸せ。

(あくび)ふぁ…。

……あれ?
急に眠くなってきた…。

(徐々に寝落ちていく感じで)安心したからかな…?
もっといっぱい話したいことあるのに…。

ヤダ。
まだ寝たくない。

……大好き。

(寝息) (※ 省略可)