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ロマンのボイスチャンネル
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酔った敬語年上彼氏からのプレゼントは彼女への甘いキス

【玄関扉の開閉音】

ただいま戻りました。

はい。
予約してたケーキ、受け取ってきましたよ。

あと、お酒も買ってきました。
せっかくのクリスマスですし、ワインにしました。
赤と白を1本ずつ。
これなら(あま)ったとしても料理に使えるでしょ?

あとは、甘いお酒が好きな君のために、チューハイが数本あります。
確か、最近このチューハイにハマってましたよね?
よかった。
間違ってなくて…。

うわぁー、こんなにたくさんの料理…。
ありがとうございます。
どれも、おいしそうですね。
ちょっとだけ味見を…。

(彼女に手を叩かれる)

痛っ!
少しくらい、いいじゃないですか…。

うぅ…すみません…。
あまりにおいしそうで、つい…。

分かりました…。
着替えて手洗ってきますね。

(少し間を開ける)
(※ 以下、普通の言葉で書いていますが、彼氏は酔っています。)

あれ?
ここに置いてあったワインボトル、どこ?

さっきまで、ここに置いてたの。
勘違いじゃないもん。
覚えてるもん。

分かったっ!
隠したでしょ。
絶対そう。

ねぇ、どこに置いたの?
怒らないから、今すぐ返して。
まだ飲んでるんだから。

『ダメ』って、なんで?
明日仕事休みだし、今日はちょっと飲みすぎたっていいじゃん。
せっかくのクリスマスなんだよ?
飲まなきゃ(そん)じゃん。

酔ってるって、僕が?

…あり得ない。
だって、君より僕の方がずっとお酒に強いんだよ。
そんな僕が君の前で酔ったところ見せたことなんてあった?

ないよね?
それに、酔ってたらこんなにちゃんと話したりできなくない?

だから、全然酔ってないよ。

酔ってない。
ほんとに酔ってないって。

しつこいなぁ…。
グダグダ言わずに、僕のワイン返してよ。

どうして返してくれないの?
今日の君、すっごく(意地悪いじわる)…。

あっ、そっか。
分かったっ!

クリスマスなのに、プレゼントあげてなかったからだね。
ごめん、ごめん。

『そうじゃない』?
そう言われても、僕はもう用意してるから、受け取ってくれなきゃ困るよ…。

ね?お願い。
今はワインのことは置いといていいから、僕からのプレゼント、受け取って。

ん。ありがと。
じゃぁ、ちょっと目(つむ)ってて。

(ワインを彼女に口移し → 濃厚なリップ音)

ふふ。びっくりした?
僕からのプレゼント。
甘い、あまぁーいワイン味のキス。

君、普段ワイン飲み慣れてないけど、気分悪くなってない?
大丈夫?

なら、もうひと口、どう?
(とろ)けるような気持ちよさをプレゼントするよ。

珍しく素直じゃん。
酔い、回っちゃったかな?
度数低めのワインにしたんだけど…。

まぁ、いっか。
素直ないい子には、もっとプレゼントしなくちゃね。

(ワインを彼女に口移し → 濃厚なリップ音)

(キスしながら)好き……大好き…。

(濃厚なリップ音)

いつも、ごめんね。
『大丈夫』って君の言葉に甘えて、仕事ばっかして…。

今まで寂しい思いさせた分、君をいっぱい甘えさせてあげる。
今日は君だけのサンタになるって決めてたから。

僕に何してほしい?
どんなワガママでも聞いてあげる。

『ギュってして一緒に寝たい』?

いいよ。
いつも1人で寝かしちゃってごめんね。
今日は僕の腕の中で一緒に寝ようね。

他にはない?
僕にしてほしいこと。

……ギューの先はしなくていいの?

ふふ。
エッチぃおねだり、上手にできるようになったね。
いい子、いい子。

でも、その前にもう少しだけキスしてもいい?
久しぶりで、すっごく気持ちよくて…。

僕へのプレゼント?
それなら、もっと君とキスがしたい。
君がほしくてたまらないから…。

(濃厚なリップ音) ※ キスのままフェードアウトしてください。