桃山桃矢
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Zakuro
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八雲れん
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【R15】大人の性人式

(2人で家に帰ってくる)

やっと着いたぁ…。

なんで今日あんなに街混んでたんだろ?
着物着た子多かったし…。

 (彼女:「成人式だからじゃない?」)

あぁー、成人式か!
だから、(初々ういうい)しくてかわいい子たちがいっぱいいたんだね。

 (彼女:拗ねる)

なーに?
ほっぺ膨らませて。

別に今の「かわいい」に何の意味もないよ?
動物を見て「かわいい」って思うのと同じで、好きとかそういう意味じゃないからね?

 (彼女:「…分かってるし…」)

分かってるって言うくせに()ねてるのは、どこの誰かなぁー?

そんなに()ねなくても、俺が1番好きなのは君だよ。

 (彼女:「…嘘…」)

嘘じゃない。
ほんとに。

…こっち向いて。
嘘じゃないって証明してあげるから。

(濃厚なリップ音)

これで、分かったくれた?

 (彼女:黙って頷く)

ん。
よかった。

話戻るけど、成人式ってどんな感じなの?
めんどくさくて行かなかったから、知らないんだよね。

 (彼女:「そうなの?」)

うん。
偉いオッサンの長話って聞いててダルくなっちゃうじゃん?
だから、行かなかった。

で、君は?
行ったの?成人式。

 (彼女:「うん。行ったよ」)

へぇー。
行ったんだ。
着物、着た?

 (彼女:「もちろん」)

いいなぁ。
見たかったなぁ。

 (彼女:「写真あるけど、見る?」)

えっ!?
写真あるの!?

見たい!
見せて!

 (彼女からスマホを借りて写真を見る)

うーわっ……めちゃくちゃかわいい…。
今もかわいいから当たり前なんだけど。

さっきの子たちなんか()じゃないくらいマジでかわいい…。

 (彼女:「それは言いすぎだよ」)

いや、言いすぎなんかじゃないって!

(溜息)はぁ…。
これ(なま)で見たかった…。

ねぇ。
ここにある写真全部、俺のスマホにあとで送ってくれない?

 (彼女:「送ってどうするの?」)

日替わりでロック画面とホーム画面の壁紙変えるから。

 (彼女:「…ヤダ…」)

…『ヤダ』…?

ふぅーん。
拒否るんだ。

 (彼女:「…何?」)

べっつにぃー?
拒否りたければ拒否ればいいと思うよ?
ただし、何されても文句言わないでね?

(執拗な濃厚なリップ音)

(キスしながら)こら。
唇離すな。
写真送るの拒否る悪い子にお(仕置しお)き中なんだから。

許してほしければ、俺のスマホに送るって言って。
言うまで続ける。

(執拗な濃厚なリップ音)※ 長めにお願いします。

…よく言えました。

じゃぁ、今ここでスマホに送って?

さっきまではあとでいいと思ったけど、気が変わった。
今すぐ欲しい。

ほら。
やめてあげたんだから、今すぐ送って?

(スマホの通知音)

ん。
たしかに、届いた。
ありがと。

じゃぁ、”せいじんしき”の続き、しよっか。

 (彼女:「意味分かんない。ちゃんと説明して」)

んとね、街にいた子たちは「人に()る」って書く成人式なのは分かるでしょ?

けど、俺たち大人は「人の(さが)」って書く”(せい)”人式をするの。
これから。

 (彼女:顔を赤くする)

ふふ。
真っ赤になった。
食べちゃいたいくらいかわいい。

 (彼女:「汚い大人じゃん」)

汚くていいよ。
大人になればなるほど、新成人の頃みたいな純粋さは消え去っちゃったからね。

(耳元で)欲望にまみれた大人はイヤ?
いつまでも純粋な大人がいい?

 (彼女:「意地悪…」)

仕方ないじゃん。
君が俺のスイッチ押したんだもん。

スイッチを押された以上、好きな子はイジめたいじゃん?

 (彼女:「そんなの押してない!」)

いつ押したか分かんないなら、分かんないままでいいよ。
そんなことどうでもよくなるくらい、いっぱい気持ちよくしてあげるから。

夜にはまだ早いけど……ドロドロに溶け合おうね…。

(濃厚なリップ音)※ キスしたままフェードアウトしてください。