どうした?
ソファーの上で丸まって…。
『お
あぁ…今日、あの日だっけ?
まぁ、
薬は?
飲んでないの?
飲めよ。
いつも『痛い』って言ってるんだから。
自分の体なんだから、自分が一番よく分かってるはずじゃん。
『なかった』って…。
大事な薬なんだから、残りがあるかないかくらい
めんどくさいなぁ…。
えっと、薬…薬…。
最近使ってないから、どこに
このあたりに
これ、お前が飲んでるのと違うけど、それでもいいなら飲む?
じゃぁ、待ってろ。
確かこの前ゼリー買ったはず。
ん。
これ
で、横になってろよ。
こんな日に、デートなんかできるわけないだろ。
そんな体調で出かけたって、楽しめるものも楽しめないっつーの。
じゃぁ、これ、水と薬。
ちゃんと飲んだか?
『あーん』して?
ん。
ちゃんと飲んだな。
じゃぁ、大人しく横になってろよ。
『ごめん』って急に何?
別にお前に怒ってるわけじゃないし。
体調悪くしてるの、気付いてやれなかった自分に怒ってるだけ。
その様子だと、朝から調子悪かったんだろ?
それなのに、俺、全然気づいてやれなかった。
ダメ彼氏じゃん…。
あっ。
【エアコン切る音】
体、冷やしたら
えっと…ちょっと待ってろ。
タオルケット、お
毛布はこの間
エアコンでだいぶ体
手、冷たいし…。
何が飲みたい?
…ハーブティーか。
分かった。
(少し間を開ける)
お待たせ。
俺こういうの飲まないから、うまく
……どう?
ふーん。
おいしかったならよかった。
喜んでないっ!
うるさいなぁ。
お
人を
ったく…。
でも、
安心した。
今度からは
俺にできることなら、何でもしてやるから。
な?
全部飲んだ?
じゃぁ、ベッド行こ。
いいから。
(少し間を開ける)
ベッドに寝て。
いいから、寝て。
ちょっと詰めて。
俺も一緒に寝るんだから。
ん?
眠くなっただけ。
お前の世話してたら疲れたの。
普段誰かの世話なんて焼いたことないからさ。
そんな
もっと俺にくっつけって。
ほら。
腕枕して、ギューしてやるから。
(彼女を抱きしめる)ギュー
俺、わりと体温高い方だから、冷えたお前の体
しかも、くっついていれば、
デート行けなかった代わりだと思って、俺に抱きしめられろ。
まだ顔青いな…。
ほら、ちょっと寝とけ。
そしたら少しは痛みも引くだろ。
……おやすみ。
(少し間を開ける)
…寝たかな?
ほっぺ、ツンツンしてみるか?
…起きない。
薬が
(溜息)はぁ…。
ほんと、ごめんな。
お腹痛いのも、エアコンで体が
お前のこと、すげぇ大事にしたいと思ってるのに、うまくできなくて。
たまに、『俺ってお前の彼氏でいていいのかな』って不安に思う時もあったりしてさ。
普段の俺からは想像つかないかもしれないけどな…。
俺、お前の彼氏としてダメダメだから、いつ別れを切り出されるんだろうって思うだけでめちゃくちゃ怖い。
お前にそんなこと言われたら、俺、マジで生きていけない。
そうならないように、お前のちょっとした変化にすぐ気づいてやれるようになるから。
俺を一番近くで見てろよ。
…って、おい。
途中から起きてるの、バレバレだから。
もう少しうまく寝たふりしろよ。
顔真っ赤。
見てるこっちが
…でも、ほんとのことだから。
俺、がんばるから。
お前に
だから、ずっと俺の
ん。
サンキュな。
………大好き。