つゆ-feat.RAiN-
voice:つゆ-feat.RAiN-
れおさん
voice:れおさん

ハイエナ系男子は獲物を見つける

おっ!
起きた。

おはよ。
よく眠れた?

二日酔い、大丈夫?
昨日相当飲んでたけど…。

えっ!?
『誰?』ってひどくない?

昨日一緒に飲んだ仲じゃん。
覚えてないの?

居酒屋で、君はすっごく怖い顔して、お酒飲んでて。
何度もビール注文して、ベロベロに酔っぱらって。
最後は店員に止められてたじゃん。
『飲みすぎです』って。

少し離れたところから見てたけど、たしかに昨日の君の飲み方は(ひど)かった。
店員が止めなきゃ、俺が止めたくらいにはね。

それで、なんでそんな飲み方してるのか気になって、声を()けたんだ。
「何かあったの?俺でよかったら聞くよ?」って。

そしたら、出るわ、出るわ。
元彼の愚痴。

浮気されてフラれただの、新しい彼女の方が若くて巨乳だの…。
それは、それは素晴らしい内容だったよ。

…その様子だと、ほんとに覚えてないの?
マジか…。

ということは、俺が告白したのも覚えてないよね…?
「俺と新しい恋、始めない?」って告白したんだけど…。

そうだよね…。
覚えてないよねぇ…。

(溜息)はぁ…。

一応言っとくけど、君は『うん』って答えたからね。

だから、ホテルに泊まったわけじゃないよ。
ホテルに泊まったのは、今日は帰りたくないって君がゴネたから。

君が下着姿なのは自分で脱いだんだよ。
俺は指1本も触れてない。
昨日の夜は君が考えてるようなことは何もなかった。

うん。
ほんとに。

ん?
相談?

ふふ。
そう言うと思ったよ。

いいよ。
告白にOKしてくれたのは、なかったことにしよっか。

あんなに泥酔してる時に告白した俺も悪いんだし。
おあいこってことで。

でも、君のことが好きなのはほんとだよ。
昨日君を見てドキドキしたんだ。
一目惚れだった。

10代の青春みたいで、恥ずかしいんだけどさ…。
こんな気持ちが自分の中にあるって、正直俺も驚いてる。

できれば、君と付き合いたい。
答えは急がなくていいから。
俺は待つよ。
いつまでも待つ。
こう見えて、待つのは得意だから。

君の彼氏の座は誰にも譲らない。
俺が貰ってく。

絶対に泣かせたりしない。
つらい思いも、苦しい思いもさせない。

えぇー!?
ひどくない?

まぁ…見た目がこんなだからチャラいってよく言われるけど、結構一途なんだよ?
浮気とか今まで1回もしたことないし。

嘘じゃないって!
ほんとに!

…って言っても、証拠があるわけでもないから証明できないけどさ…。

笑い事じゃないって。
結構大事なことなのに…。

まぁ、いっか。
君がやっと笑ってくれたことの方が俺は嬉しいし。

せっかく出会えたのも何かの縁だし、連絡先交換しようよ。

…まずは友達から始めない?