買い物の時、晴れ着姿の子が多くて、世の中が成人式なことに気付く。
彼女の成人式の時の写真を見て嫉妬し、彼女には隠していた病んでる部分が姿を現す。
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何か今日着物着た子多くなかった？
あぁ～、成人式か。
初々しかったなぁ。
妬いた？
妬いちゃった？
（耳元で囁く）
君が世界で一番かわいいよ。
俺が一番好きなのは君だから。
君はどんな着物着てたの？
写真あるの！？
見たい！見せて！！
へぇ～かわいいね。
…ねぇ、この写真の隣にいるのって友達？
それとも、この時付き合ってた彼氏？
彼氏なんだ…。
まだ写真持ってるほど好きだったってこと？
そんなことないんだ。
なら、何でまだ残したままなの？
綺麗に撮れたから残してるだけって？
確かに綺麗に撮れてるけど、元彼との写真を残してるの知った俺の気持ちも考えろよ。
じゃぁさ、逆に俺が元カノとの写真残しててもいい？
こうやってくっついた写真を携帯の中に残しててもいい？
…嫌でしょ？
それが今の俺の気持ち。
分かってもらえた？
すごく綺麗にかわいく撮れてると思うよ。
それは俺も認める。
だけど、元彼と写ってるのはやっぱり嫌。
はい、携帯。
返すね。
（彼女が自分の膝の間に座ってくる）
何？
急に甘えん坊モード入った？
…ん？何？
携帯いじってるの見てればいいの？
さっきの写真じゃん。
消しちゃうの？
綺麗に写ってるから残しておきたいんでしょ？
別に消さなくてもいいよ。
見せてって言ったのは俺なんだし、せっかくかわいく写ってるんだもん。
消すのもったいないよ？
…俺が嫌な思いしたから消すの？
それでいいの？
この写真以外にも写真があるから？
本当に消さなくていいよ？
確かにちょっと複雑な気持ちにはなったけど…。
あっ、消しちゃった。
（少し呆れ気味に）
本当に君は『こうする』って決めたら即行動に移すよね。
後悔してない？
あんなに綺麗にかわいく写ってたのに…。
（少し嬉しそうに）
（後ろから抱きしめて）
ありがとう。
本当は少し不安だったんだ。
成人式のことは君にとっては過去のことで、もう元彼のことは何とも思ってないかもしれない。
でも、まだ写真を残してるってことは心のどこかで彼のことを思ってるんじゃないかって勘ぐっちゃった。
ごめんね。
そんな俺の不安を知ってか知らぬか、君は俺の目の前でずっと気に入ってた写真を消してくれた。
すごいかっこ悪いけど、今、少し泣きそう。
（病んでる感じで）
っていうのは冗談だよ。
君を世界で一番幸せにできるのは俺しかいないんだから。
君があんな男のことを今でも心のどこかで好きだったとしても、今の彼氏は俺なんだから。
過去の男の物なんて必要ないよね？
消してくれなかったら、俺がこっそり消すつもりだったんだけどね。
君、よく俺の前で携帯のロック、解除してるじゃん？
『毎日変えてるから大丈夫』とか思ってるのかもしれないけど、曜日で変えてるの知ってるから。
成人式の時の綺麗な君を俺は知らない。
でも、今の綺麗でかわいい君を知ってる。
エッチの時たくさん開発してあげたおかげですぐにトロトロに蕩けちゃう君を知ってる。
過去の男の誰も知らない今の君を知ってるのは俺だから。
誰にも教えないし、教えたくもない。
君は永遠に俺だけの物だよ。
愛してるよ。
（キス）
チュ。