ふたたび るびぃ
voice:ふたたび るびぃ

せっかくの連休の初日に仕事に行く彼女に八つ当たり

彼女との甘い時間を過ごそうと思っていた彼氏。
それを彼女の仕事に奪われて拗ねてしまう。

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(寝ぼけて)
ん…おはよう。
今、何時?
…えぇ~、まだ早いじゃん。

(お布団をポンポンして)
ほら、寒いから早くお布団の中入って。

(少し覚醒して)
ってか、何でメイクきっちりしてるの?
服も仕事行く用の服着てるし…。
今日から休みだって忘れてない?
え…会社に行く?
どうして?
ってか、俺、聞いてないんだけど…。
言った?いつ?
昨日の晩御飯の時って…確か俺テレビに夢中になってた時じゃん。
そんなの覚えてるわけないじゃん。
覚えてなくても仕事に行ってくるって?
君、俺との約束忘れてない?

(拗ねた感じで)
ほら、やっぱり忘れてる。
次の二日以上の休みが取れた時、いっぱいいちゃいちゃしようねって約束したじゃん。
そしたら君は『うん』って答えてくれた。
だからずっと楽しみにしてたのに…。
だから辛い仕事だってがんばってこれたのに…。
こんなのあんまりだ…。

(少し苛ついた感じで)
ほっとけよ。
仕事行くんだろ。
さっさと行けばいいじゃないか。
早く行かないと遅刻するよ。
…拗ねてなんかない。
俺のことはほっといて、さっさと仕事に行けよ。

(かなり苛ついた感じで)
仕事、仕事って…。
俺と仕事、どっちが大事なんだよっ!

(冷静になって)
あっ…、ごめん。
今のは言い過ぎた。
俺が言われて一番嫌いなことを自分で言うなんて…。
本当にごめん。
俺も君も仕事優先って最初に決めたことなのに…。
ちょっと頭に血がのぼってるみたいだ。
俺のことはほっといていいから、早く仕事に行った方がいいよ。
君が帰ってくるまでに頭冷やして大人しく待ってるから。

(彼女に抱きつかれる)
えっ…、何?
いきなり君からギュってしてくれるなんて…。

君が謝ることなんてないよ。
君の仕事は俺も理解してる。
突然呼び出しを受けることだって今までだって何度もあったし。

何でも俺のこと分かっちゃうんだな。
ここのところ、お互い仕事が忙しくてずっとすれ違いで、ゆっくり話す時間も取れないような日が続いて、顔を合わせないこともあって、そんな日々が続いてさすがに寂しかったよ。
一緒に住んでるから手の届くところに君がいるはずなのに、君の姿がどこにもなくて、すごい不安だった。
怖かったんだ。
このまま自然消滅みたいになっちゃうのかなって。
『一緒に住んでるからそんなことはない』って君は笑うだろうけど、俺は本当に不安だった。
やっとの思いで大きな仕事を終わらせて、ようやく掴んだ連休で、わざわざ合わせたわけじゃないのに君とも休みが被って、君には見せなかったけど、内心すごい嬉しかったんだ。
休みの間にやりたいことも考えてたんだよ?
家でいちゃいちゃしたいし、一緒にどこか出かけたいし。
なんなら泊まりがけで少し遠出してもいいとも思ってた。
それなのに、君が休み初日のはずの今日、いつもと変わらないように仕事に行くって言うから頭にきちゃって…。
八つ当たりして、君にひどいことを言った。
本当にごめん。

えっ!?
今日の埋め合わせに何でも言う事聞いてくれるの?
そうだなぁ…。
それなら、早く帰ってきて。
ご飯は俺が準備しておくよ。
ご飯が終わったら一緒にお風呂入って、夜はいちゃいちゃしよう?

(耳元で囁いて)
今夜は寝かさないから覚悟しておいて?
だってずっと我慢してたんだよ?
たった一回じゃ満足できない。

ふふ、顔、真っ赤だよ?
これから仕事に行くのに、その顔じゃ外に出られないよ?
気分を仕事モードに切り替えて、行ってらっしゃい。
早く帰ってきてね。
(リップ音)チュ