ふたたび るびぃ
voice:ふたたび るびぃ
channel鮫島フウロ
voice:channel鮫島フウロ

彼女に揶揄われて、ちょいSが出てしまうオカン系彼氏

なぁーに?
俺、まだ仕事してるんだけど。

『お腹減った』?
なら、自分で作りなよ。

『作って』って…。
もう…。

…仕方ないなぁ。

んー…何かあったっけ?

ヤバ…。
……ロクな物がない。
昨日帰ってくる時に買い物してきたらよかった…。

今日のお昼、ホットケーキでいい?
すぐ作れる物ってそれくらいしかなくて…。
イヤなら買いに行ってくるから、もう少し時間かかるけど…。

ホットケーキでいいの?
分かった。
じゃぁ、ちょっと待ってて。

ホットケーキミックスと…牛乳と…卵をボールに入れて…混ぜてっと…。

うわっ……びっくりするじゃん。
いきなり背中に抱きついてきたら。

『邪魔しに来た』って…。
普通そういうこと堂々と宣言する?

まぁ…いいけど…。
好きにしなよ。

ん?
だって、(たい)した邪魔になってないもん。
背中にくっついてる程度なんて。

もしかして、失敗させようとか思ってる?

この程度の邪魔で失敗するわけないじゃん。
俺を見くびってもらったら困るよ。

さてと、話してる間にタネ完成っと。
今から焼くよ。

ほら、おなかに回してる手、危ないから避けて。

『ヤダ』じゃないって。
今から焼くって言ったじゃん。
火使うから、この位置に手置いてたら熱くなるよ。
(火傷やけど)するかもしれないってことくらい分かるでしょ?

(つか)むなら洋服の背中のところにして。
ね?いい子だから。

ん。ありがと。

さてと…焼くか。

(ホットケーキを焼き始める)

んー、いい匂いしてきた。
おいしそう。

ふふ。
今”グゥー”っておなか鳴ったでしょ?

鳴ってないの?
ほんとに?
俺優しいから、そういうことにしといてあげる。

ほら、もうすぐ出来上がるからお皿持っておいで。
俺のことはいいから、先に食べて。

おっ、今日もいい焼き色!
仕上げに蜂蜜かけて……はい、どうぞ。

なんで、ほっぺ膨らませてるの?
もしかして、邪魔できなかったのが、そんなに悔しいの?

だから、言ったでしょ。
背中にくっつく程度じゃ邪魔にならないって。
その程度で失敗するわけないじゃん。

それよりも食べてみてよ。
君が邪魔してもいつも通り作れてるか感想聞かせて?
できたてだから、口の中(火傷やけど)しないように気を付けてね。

…どう?
おいしい?

こらっ!
口の中に物を入れたまま(しゃべ)らないっていつも言ってるでしょ!
もぅ…。

そんなに頬張らなくても取って食べたりしないよ。
まだタネあるし、たくさん焼いてあげるから落ち着いて食べな。

ん?
俺のホットケーキが1番おいしいの?

…ありがと。
なんか面と向かってそんなに『おいしい』を連呼されるとちょっと照れる…。

うるさいしっ!
そうやって(揶揄からか)うならもう作ってあげないよ?

あーぁ……口の横に蜂蜜付けて…。
ちょっとジッとしてて。
取ってあげるから。

(蜂蜜を舐め取る)

…はい、取れた。

何びっくりしてるの?
たまにはこういう刺激的なのもいいでしょ。

それよりも、蜂蜜ってこんなに甘かったっけ?
あぁ…君に付いてたから甘くなったのかもね。

次、口の横に蜂蜜付けてたら、舐め取るんじゃなくて、君自身を食べちゃうからね。
(揶揄からか)うのもいい加減しなよ?