【童話アレンジ】【R15】リアルなケモ耳にはご注意を

(玄関をノックする音)

はいはーい。

(玄関を開ける)

(赤ずきん、登場)

いらっしゃい。
あがって。

(玄関を閉める)

…ねぇ。
今日の赤ずきん、いつもとなんか違くない?
特に頭のあたり…。

ボリュームがあるというか、なんというか…。

(赤ずきん、『バレちゃったかぁ』と茶化す)

普通に見れば分かるレベルで、もっこりしてるもん。
これで分かんなかったらヤバ……。

(赤ずきん、フード付きケープを取る)

(赤ずきんの頭に狼の耳がある)

(すごく焦って)えっ!?
ケモ耳!?
なんで!?
いつから、こんなになっちゃったの?

しかも、この耳、狼っぽいし…。

ほんとに!?
ほんとのほんとに狼の耳!?

(赤ずきん、狼を落ち着かせようとする)

こんなの、落ち着いてられないよ。
どうしよう…。
俺のせいで赤ずきんが獣人化しちゃった…。

(赤ずきん、ネタばらしをする)

……え……カチューシャ…?

あっ、ほんとだ…。
取れた…。

(ホッとした溜息)はぁ…。
よかったぁー…。

そりゃ、焦るよ。
人間が獣人化するって話は今まで聞いたことなかったのに、赤ずきんにリアルな狼の耳があれば、さすがにね……責任感じた…。

……俺が知らないだけで、獣人と人間が濃密な時間を過ごすと、人間が獣人化することがあるのかも…って…。

(赤ずきん、狼に謝る)

……謝っても許さない。

だって、「これでもかっ!」ってくらい焦ったんだもん。
ただ謝っただけじゃ許さない。

どうしても許してほしかったら、誠意を見せて?

(赤ずきんから触れるだけのキス)

こんなのじゃ足りない。

もっと…。

(濃厚なキス)※長めにお願いします

(満足そうに)ん。
許してあげる。

でも、なんでケモ耳カチューシャなんてつけてたの?

あぁ、ハロウィンか。

なるほど。
納得した。

……なら、今度はケモ耳だけじゃなくて、尻尾も生やしてみる?

そりゃ尻尾なんだし、お尻につけるに決まってんじゃん。

なんで『エッチ』?

スカートとかショートパンツのお尻の部分に尻尾を縫い付けるなり、貼り付けるなりしてくっつけたらよくない?って意味で言ったんだけど…。
せっかく俺が焦るくらいリアルなケモ耳持ってるんだし、もっとリアリティを追求した方がいいだろうなぁって思って…。

……もしかして、お尻にイタズラして尻尾を生やすと思った?
そうなんでしょ?

うわぁー。
やーらしぃー。
赤ずきんが、そんなエッチぃ子だったなんて…。

(耳元で)俺好みで、最高。

(想像しながら)尻尾もつけた赤ずきんは、きっとかわいいメス狼になるんだろうなぁー。

あっ!
そしたら、体の中も外もいっぱい俺の匂いや印でマーキングして、誰にも取られないようにしとかないと…。

しなくていいわけないでしょ。
ただでさえ、一人で歩かせるのが不安に思うほどにかわいいんだよ?
ケモ耳と尻尾をつけた仮装なんかしたら、本物のメス狼と間違われてパクッと食べられちゃう。

俺みたいな悪い狼に。
こうやって…。

(濃厚なキス)

…分かった?
こうやって簡単に食べられちゃうんだから、絶対に仮装した姿で外に出ちゃダメ。

かわいい姿を見れるのは、俺だけ。
赤ずきんを食べるのも、()かすのも……ね?

約束守れる子は、キスして?

(触れるだけのキス → 濃厚なキス)※キスしたままフェードアウトしてください。