（寝室からリビングに来る）
（あくび）ふぁ…。
ねむ…。
おはよ…。
あれ？
いない？
朝ご飯作ってる途中みたいだから出かけてるはずないけど…。
っ…！？
（トイレで倒れてる彼女を発見）
（彼女の元に駆け寄る）
ねぇ！
ねぇってばっ！
目、開けて！
…よかった…。
目、開けてくれて…。
トイレで倒れて……って、ここで話すのもなんだし、まずはベッド行こっか？
大丈夫なわけないでしょ？
…さすがの俺でも今の君の体調がどれだけ悪いかって分かるよ。
顔色、すっごく悪い…。
青いの通り越して、真っ白。
全然血の
隠し事は禁止ってルール、同棲始める時に決めたよね？
…女の子の日？
（安心した感じで）あぁ……今月遅れてるって言ってたの、来たんだ…。
そりゃ安心もするよ。
古臭い考えだけど、やっぱ順番は守りたい。
対策をきちんとしてても、万が一ってこともあるし…。
もちろん、その時はちゃんと責任取る。
無責任なことはしないから、安心して。
それに、今まで来てたモノが来ないと、病気かもしれないじゃん？
病気の大きい、小さいに関係なく。
だから、遅れてでもちゃんと来てよかった…。
とりあえず、ベッドに行こ。
いつまでも床の上にいたら、体冷えて余計に体にさわっちゃう。
…歩けそう？
ん。
じゃぁ、俺がベッドまで連れてく。
遠慮はナシ。
困った時はお互い様。
こういう時くらい甘えてよ。
ね？
首に腕回して。
ベッドに着くまで離れちゃダメだよ？
（お姫様抱っこする）
全然重くないよ。
余裕。余裕。
（ドヤァな感じで）これでも筋トレして鍛えてます。
そりゃ、知らないのは当然。
君のいるところで筋トレしてないもん。
ヤダ。
筋トレしてるとこ、見せたくない。
普通に恥ずかしい…。
と・に・か・くっ！
好きな子の前では、かっこいいままでいたいの。
ほんとに？
お腹だけボヨン！って出てても、嫌いにならないでいてくれる？
…ありがと。
でも、これからも筋トレは続けることにする。
こういう時に抱っこしてあげたいからね。
はい。
到着。
（ベッドに彼女を下ろす）
まずは、体を冷やさないようにしないとね。
布団かけて…それから、カイロ？は暑いか…。
何かあったかい飲み物でも持ってこよっか？
…いらないの？
何もしなかったら、体あったまんなくない？
少しでもあっためた方が痛みが和らぐでしょ？
ん゛ん゛ー……あっ！
だったら、君のお腹に俺の手、当ててもいい？
何もしないよりは楽になるんじゃない？
（彼女のお腹をさする）
それで、なんでトイレで倒れてたの？
今回は遅れちゃったこともあって、いつもの痛みよりひどかったとか？
そっか…。
痛すぎてトイレで意識が飛んでたのはよくないね…。
何かの病気の可能性もあるから、痛みが引いてからでもいいし、女の子の日が終わってからでもいいから、一度ちゃんと
今回だけなんて言って軽く見ちゃダメって言ってたよ？
ネットの記事で…。
…分からず屋。
俺も一緒についていける病院探して、引きずってでも連れてく。
今は何ともなくても、実はおっきい病気が隠れてたらイヤだもん。
えっ…男が入っちゃダメな病院もあるの！？
……だったら、男も入れる病院を探す。
そしたら、ついていけるでしょ？
うん。
何が何でもついてく。
君一人の問題にしたくない。
俺もきちんと知りたい。
君の体のこと。
知ってれば、少しはサポートできるでしょ？
そしたら、今日みたいに無理させることもないじゃん？
あとは……将来的にも…。
俺たちの子供にも関わってくることだし…ね…。
絶対欲しいわけじゃないよ？
できなかったらできなかったで、二人での生活を楽しむのもアリだと思う…。
ただ……君との子供を見てみたいとも俺の中のどこかで思ってるんだよね…。
きっと君は素敵なママになるんだろうな、って…。
子供が悪いことして『こらっ！』って怒ってるの見て、「ママ、怖いねぇ」って言ってみたり…。
子供が寝静まって二人きりの時間になったら、子供の目を気にすることなく今みたいにイチャイチャしてみたり…。
その頃に何人家族になってるか分かんないけど、いつか君と一緒になりたいから、お互いのことを今よりももっとよく知りたい。
…迷惑……かな…？
ん。
でも、『ほんとはイヤなのに…』とか思ってたら言ってよ？
どんなに親しい仲でも踏み込まれたくないことってあると思うし、デリケートな問題だってことくらいは理解してるから…。
じゃぁ、ちょっと休んでて。
君が作ってくれた朝ご飯？
俺が食べとくよ。
2人分ね。
君には俺特製のお粥作ってくる。
少しでも体があったまりそうなの作ってくるから、楽しみにしてて。
（触れるだけのキス）
……少しでもよくなりますように。