(しとしと雨が降っている)
(寝ぼけた感じで)……おはよ。
(彼女:「おはよ。眠そうだね」)
(あくび)ふぁ…。
うん。
まだ眠い…。
(彼女:「今日デートなの、忘れてないよね?」)
大丈夫。
今日デートするって、覚えてる。
…ってか、なんか天気悪い?
あっ……雨降ってるじゃん。
あーぁ。
雨か…。
今日のデートは中止に決定。
じゃ、二度寝してくるわ。
おやすみ。
(彼女:「ちょっと待ってよ!デートは!?」)
何、言ってるの?
こんなに雨降ってるのに、デートとかあり得なくない?
(彼女:「”こんなに”って言うほど降ってないじゃん。しとしと降ってるくらいじゃん」)
俺が雨に濡れるのが嫌いって知ってるのに、『デートに行こう』とかよく言えるよね。
(彼女:「濡れるの嫌いって知ってるけど、久しぶりのデートだよ?お出かけしようよ」)
絶対ヤダ!
何と言われようとも、外には出ない!
今日は家で過ごすの!
(彼女:納得できない感じの様子)
…君だって、今日はお
この間友達と買い物に行った時、一目惚れして買った服着るって言ってたじゃん。
その服も、雨の中デートしたら濡れるよ?
(彼女:「そうかもしれないけど…」)
いつから雨降ってたか知らないけど、きっと水溜まりもできてるだろうし…。
ってことは、車に泥水ぶっかけられる可能性もあるよね?
(彼女:「そんなこと言ってたら、外に出らんないじゃん!」)
俺に怒ったって仕方ないじゃん。
こればっかりは自分が気を付けてても、避けらんないことなんだもん…。
もし、そうなったら、全身泥だらけ…。
服も靴も何もかも…。
洗濯しても、うまく取らないと泥はシミになっちゃう。
そうなったら、超最悪じゃない?
ただ気分が落ちるだけじゃなくて、後悔することになるよ?
『あの時、外に行くって言わなきゃよかった…』って。
俺だったら、簡単に立ち直れないなぁ…。
……これでもデート行くって言う?
行きたいなら止めはしないけど、後悔しても知らないからね?
(彼女:「…分かった。今日のデート、中止でいいよ」)
やった。
今日はお家デートに変更して、家事お休みデーにしよ。
(彼女:「…えっ!?いいの?」)
いいの。いいの。
たまにはお休みしなきゃ。
どうしてもやらなきゃいけないなら、あとで俺も手伝うし。
でも、今は俺の腕の中にいて?
(彼女:「…仕方ないなぁ…」)
(彼女を抱きしめる)
ふふ。
ありがと。
なんかさ……こういうの久しぶりだね。
最近一緒にいる時間少なかったから…。
いろいろ我慢の限界かも…。
(彼女の耳や首筋にたくさんのキス)
(彼女:「やだ…くすぐったい…」)
ん?
くすぐったい?
…じゃぁ、こっちならくすぐったくないよね?
(濃厚なキス)
言ったでしょ?
「我慢の限界」って…。
今日のお家デートは、ベッドで1日過ごそっか。
たまにはゆっくり愛し合うのも大事だと思うし…。
(彼女:「体、休ませてくれる?」)
体を休ませるのは……約束できないかな。
最初は理性で我慢できると思うけど、時間が経つにつれていろいろ
そうなったら、自分で抑えるなんて無理だからね…。
まぁ、それだけ君を求めてるってことで許してよ。
ちゃんと満足させてあげるから…。
(濃厚なキス:省略可)※ キスしたままフェードアウトしてください。