(彼氏、リビングにやってくる)
(背伸びしてる感じで)ん゛ーっ!疲れたぁ…。
とりあえず、一段落ついたって感じ。
まだやらなきゃいけないことはいくつか残ってるけど、
なんか食べる物ない?
なんでもいいけど、できれば甘い物がいい。
頭使いすぎて糖分足りない…。
あっ!
いいの食べてるじゃん!
それ、今めちゃくちゃ話題になってる新発売の飴でしょ?
1個、ちょうだい。
えぇー!?
おいしい物を
はぁ?
口に入ってるのがラスト…?
マジで
(独り言っぽく)あっ…いいこと思いついちゃった。ふふ。
今から君の口の中の飴を貰いまぁーす。
無駄な抵抗はしないで大人しく口を開けてくださぁーい。
人聞き悪いこと言わないでよ。
だって、『口に入ってるのがラスト』ってことは『欲しけりゃ、どうぞ』って意味でしょ?
ごちゃごちゃうるさい。
拒否っても無駄だからね。
貰うことに変わりないし…。
…いただきまぁーす。
(濃厚なリップ音)※ 長めにお願いします。
この飴、おいしい…!
話題になるだけあるね。
けど、2人で食べると、あっという間に終わっちゃった…。
もっと食べたかったな…。
怒んないでよ。
仕方ないじゃん。
甘い物が欲しかったんだから。
…そういえば、今ふと思い出したんだけど、好きなものを「好き」って言うと、もっと好きになるらしいよ。
ちょっ……『何言ってんの?コイツ…』みたいな顔やめて。
ちゃんと説明するから。
あのね、まず、今の「好き」の気持ちを1とするでしょ。
で、「好き」って言葉を口にすると、無意識に「好き」の気持ちが積み重なって2とか3になって、結果的に「好き」って言った分だけ、今よりももっと好きになって上書き保存されるんだって。
聞いたことなかった?
この話。
ふぅーん。
そっか。
ねぇ……俺のこと、好き?
たまには、聞きたいじゃん。
君の口から。
いつも俺ばっか言って、君からはあんまり言ってくれないんだもん。
こういう機会でもなきゃ言ってくれないでしょ?
今だけでいいから……ね?
俺のこと、好き?
もっと、言って。
…ふふ。
ありがと。
俺も君が大好きだよ。
(濃厚なキスシーン:スタート)
(以下、キスしながら)
ねぇ。
俺とのキスは好き?
俺とのエッチは?
ちゃんと言ってよ。
息できないから言えないとかナシ。
ほら。
言って?
俺とのキスは、エッチは……好き?
(濃厚なキスシーン:終わり)
ん。
俺も、君とのキスもエッチも大好き。
相性がいいから、すっごく気持ちいい。
…ちょっと手貸して。
ね?
分かる?
俺が気持ちよくなってる証拠。
君が俺とのキスで気持ちよくなってくれてるの見てたら、こんなになっちゃった。
いっぱい好きって言ってくれたお返しに、いっぱい気持ちよくさせてあげる。
やらなきゃいけないことは後でもできるからいいの。
今は君が最優先。
一緒にたくさん気持ちよくなろ?
……ね?
(濃厚なキス)※ キスしたままフェードアウトしてください。(※ 省略可)