(部屋のドアをノックする音)
兎:……どうぞ。
(虎、ドアを開けて入ってくる)
虎:体調、少しはよくなったか?
兎:多少は…。
たまに咳が出るけどね。
虎:そっか。
これ、頼まれてたゼリー買ってきた。
兎:ありがと。
虎:すぐ食べる?
あとにする?
兎:すぐ食べたい。
(虎、ゼリーを袋から取り出し、蓋を開けて兎に渡す)
虎:ほら。
ゆっくり食えよ。
兎:うん。
(ひと口食べて)んーっ!おいしい!
(※以下、たまにゼリー食べてる感じでお願いします。)
虎:熱は?
兎:測ってない…。
虎:今すぐ測れ。
兎:……ヤダ。
虎:なんで?
兎:ちょっとでも熱があるの見たら、悪くなりそうなんだもん。
虎:測り終わったら俺が見てやるから、測れって。
兎:ほんとに?
虎:あぁ。
兎:(取っての意味を込めて)ん。
(虎、兎に体温計を手渡す)
(兎、熱を測り始める)
虎:だいぶ汗もかいたな。
兎:うん。
体ベタベタで気持ち悪い…。
お風呂入りたい。
虎:あとで体拭いてやるから、我慢しろ。
兎:えぇー!?
熱めのお風呂に入って、ちゃんと体の芯からあったまるから。
ね?
お風呂、いいでしょ?
虎:ダメったらダメだ。
兎:……意地悪…。
虎:意地悪で言ってんじゃないっての。
風呂入るにしても、体力がいるだろ?
どう見ても、今のお前に体力があるとは思えない。
兎:大丈夫だよ。
ずっと寝てたし。
虎:どうしても入りたいって言うなら、俺と一緒に入ること。
それ以外は認めない。
兎:(拗ねて)ふんっ…。
(体温計が鳴る)
虎:体温計、見せてみ?
あと、食べ終わったゼリーのカップも。
捨てとく。
兎:ん。
(兎、虎に体温計とゼリーのカップを渡す)
兎:どう?
まだ熱ある…?
虎:ある。
微熱だけどな。
大人しく今日も寝とけ。
兎:寝てるの、もう飽きたっ!
起きたいっ!
虎:起きてもいいけど、ぶり返しても知らないぞ?
その時は世話してやんないからな?
兎:優しくない…。
虎:優しくしてほしけりゃ、言うことを聞け。
食欲は?
兎:あんま、ない。
動いてないから、お腹減らない。
虎:そうは言っても、食わないと薬も飲めないしなぁ…。
兎:今ゼリー食べたから、薬飲めるよ?
虎:(お母さんっぽく)ゼリーはご飯じゃありません。
兎:お母さんみたいなこと言わないでよ…。
虎:お粥は飽きてんだろ?
兎:うん。
虎:だったら、お粥じゃない食べやすくて栄養のあるもん作ってくる。
兎:ほんとっ!?
だったら、リクエストしてもいい?
虎:いいけど…。
食欲なかったんじゃないのか?
兎:食欲と食べたいものは別物なのっ!
(あざとい感じで)あのね……太くて、硬くて、長いものがいい。
最後に白くて、苦くて、ドロッとしたものが飲めれば最高!って感じ。
虎:(冷たく突き放す感じで)……却下。
兎:なんで!?
それがあれば、すぐ元気になるのに…。
虎:体の一部分が元気になるだけだろうが…。
兎:……そうだけど…。
ねぇ。
1回だけ、シよ?
抜き合いっこでもいいから。
虎:ダメだ。
兎:(イラっとして)なんで俺が言うこと全部『ダメ』って全否定するの?
そんなことして楽しい?
虎:そういうつもりじゃなくて…。
兎:じゃぁ、どういうつもりなの?
虎:……”1回”で済むわけないだろ…。
必死になってるお前見て、我慢なんかできるわけない…。
お前が寝込んでから1度も出してないのに…。
兎:……そうなの?
虎:……当たり前だろ…。
お前のことが心配で、これっぽっちもそういう気分にもならなかった。
兎:……そう、なんだ…。
さっきは言い過ぎた…。
…ごめんなさい…。
虎:いや、気にするな。
俺も、言葉が足りてなかったし…。
兎:平熱になったら、抱いてくれる?
虎:もちろん。
兎:お互いが満足するまで?
虎:そうだな。
兎:ほんとに?
虎:ほんとに。
兎:
虎:二言はない。
兎:やったー!
虎:そんなにエッチしたいのか?
兎:そりゃぁね。
兎は年中発情期の性欲の塊みたいな生き物だし…。
虎:確かに。
性欲だけで言えば、化け物級だよな。
兎:あとは体力さえあればなぁ…。
虎:(笑いながら)いつも意識吹っ飛ばすもんな。
この間も、意識吹っ飛ばしてんのにカクカク腰振ってたっけ。
兎:笑わないでよっ!
虎:無理だろ。
ケツに俺のが刺さったままでも、本能で快感を得ようとしてるとか…。
…あれは、マジでエロかわいかった。
兎:君が体力オバケすぎるのっ!
俺に合わせて、もう少し手加減してくれればいいのに…。
虎:俺が悪いっての?
俺から言わせれば、お前がかわいすぎるのが悪いと思うがな。
ってか、そもそもお前が俺くらい体力つければいいだけの話じゃん。
兎:そんなの無理だよ…。
君くらいって言ったら、あと何年かかるか…。
虎:じゃぁ、元気になったら勝負するか?
兎:勝負…?
虎:俺の体力とお前の性欲、どっちが先に尽きるかの勝負。
勝った方は次のエッチの主導権を握れるっての……どう?
兎:乗ったっ!
絶対勝ってやる!
虎:そう簡単にいくかよ。
兎:……今日は大人しく寝て、早く元気になるね。
虎:そうしてくれ。
俺も早くお前を抱きたくてたまらないから…。
(触れるだけのキス)