（寝てる彼女の元に来る）
ねぇ……いつまで寝てるの？
いい加減、起きようよ？
これで3回目だよ？
（起きない彼女）
ねぇってば！
朝だよ！
起きて！
…早く起きて、『おはよ』って、チューしてよ。
いつまで待てばチューしてくれるの？
俺、起きてもう2時間経つよ？
ずっと1人でいるの、飽きちゃった…。
暇すぎて時間持て余しちゃったから、朝ご飯も作ったんだよ？
あとは温めるだけ。
えらいでしょ？
今日のはかなり自信作だから、早く食べてほしいんだけどなぁ…？
『いい子だね』って頭撫でてほしいんだけどなぁ…？
…起きて？
お願い。
（まだ起きない彼女）
ふぅーん。
起きるつもりないんだね。
君の考えは、よーく分かった。
そっちがその気なら、こっちにもそれなりの考えがあるんだから。
（触れるだけのリップ音）
あれ？
なんで起きないの？
王子様からのキスでお姫様は目覚めるはずなのに…。
あっ！
実は君はお姫様じゃないとか！？
…いや、それはあり得ない。
だって、こんなにかわいいんだもん。
お姫様じゃないわけがないよね。
となると、俺の王子力が足りないってこと！？
マジか…。
結構ショックかも…。
もっと男を磨かなきゃいけないってことか…。
だったら、目標があった方がいいよね。
何系目指そうかな？
いつも『かわいい』って言ってくれるから、かわいい系？
でも、あんまりかわいいって言われるのもなぁ…。
あえて、かっこいい系とかセクシー系狙ってみるのもアリ？
まぁ、どのみち、がんばらないといけないことに変わりないか…。
……ほら、起きて。
ずっと起きてたの、気付いてるからね？
笑うの
おはよ。
（触れるだけのリップ音）
最初から起きてたでしょ？
気付くよ。
ずっと一緒にいるんだもん。
なんですぐ起きてくれなかったの？
『俺を困らせたかった』？
そっか…。
じゃぁ、俺も君のこと困らせてもいいよね？
（数回、触れるだけのリップ音）
（彼女を抱きしめる）
朝から俺を困らせた
俺からのチューとギュー攻撃を抵抗せずに受けて。
君がさっさと起きてくれたら、どっちももっと早く手に入れられたのに…。
別に
…寂しかっただけだもん。
許してほしいの？
どうしても？
じゃぁ、頭撫でて？
『寂しい思いさせてごめんね』の気持ちと『朝ご飯作ってえらいね』の気持ち込めて。
（彼女に頭を撫でてもらう）
ふふ。
嬉しい。
……あのさ、俺、男磨きがんばるね。
だって、さっき俺のキスで起きてくれなかったじゃん。
それって、俺に男としての魅力が足りないからでしょ？
ほんとに？
今のままでいいの？
ちゃんとドキドキしてくれてた？
…確認してもいい？
（濃厚なリップ音）
あっ……ほんとだ…。
すっごいドキドキしてる。
でも、このドキドキは俺にドキドキしてるの？
それとも、キスされてドキドキしてるの？
（耳元で）…両方、だよね？
なーんだ。
意地悪してるってバレちゃったか…。
でも、嫌いじゃないでしょ？
意地悪されるの。
ねぇ、ねぇ。
このまま続きしちゃおっか。
顔に書いてるよ。
『もっとしたい』って。
隠しても無駄。
もう見ちゃったし、俺もその気になっちゃったし…。
朝ご飯は大丈夫。
温めればいいだけだから、お昼にでも食べよ。
それより、今は君を食べたい。
おいしそうな君をね…。
（濃厚なリップ音）※ キスしたままフェードアウトしてください。（※ 省略可）