ただい…ま……。
何、その髪…。
『驚いた?』って当たり前だろ。
朝は長かったはずの髪が、帰ってきたら短くなってれば普通に驚くわ。
…いつ切ったの?
その髪。
昼…?
仕事は?
午後から
ふぅーん。
…まぁ、気分転換になってよかったんじゃない?
ねぇ、お腹減ったんだけど、晩飯すぐできるの?
まだかかるんだ…。
じゃぁ、ここ、来いよ。
俺の膝の上。
今、晩飯まだ時間かかるって言ったばっかじゃん。
少しくらい、いいだろ?
ほら、早く来いって。
向かい合うように座れ。
へぇー。
結構バッサリ切ったんだな。
まじまじ見ると、なんか男みたい。
右向いて。
左向いて。
後ろ向いて。
ちょっ……
これはダメだろ。
明日から
いいな?
『なんで?』じゃねーよ。
俺が言ったら絶対なの。
分かった?
…お前のうなじ、他の男に見せるわけねーだろ。
何も言ってねーよ。
さっさとこっち向けって。
何、不満そうな顔してんだよ?
言いたいことあるなら、言えよ。
『どう?』って言われてもなぁ…。
んー、分からん。
これが今のところ正直な感想。
だって、出会ってから今までずっと長い髪しか見てこなかったから、違和感しかねーんだもん。
仕方ねーじゃん。
あぁー、もう!
ぐだぐだうるせーよ。
いいから、もう1回右向け。
(左耳にキス)
髪が短いと、耳にキスしやすくていいな。
『イヤ』じゃねーよ。
こら、隠すな。
(ネクタイを解いて彼女の手を縛る)
悪いことする手は縛られて当然だよな。
こうすれば、耳を隠すことできねーし。
……さっきの続き、してやるよ。
(左耳を舐める)
ふふ。
いい顔になってきた。
反対の耳も…な…?
(右耳を舐める)
あーぁ…
いつもそんな顔してたっけ?
髪が短い分、いろいろよく見えてヤバイかも。
エロすぎ…。
晩飯、明日の朝飯にするか…。
だって、悪いのは全部お前じゃん?
いつもみたいにちょっと耳舐めただけなのに、そんな
俺を
『
上等じゃねーか。
こら、逃げようとすんな。
まだ俺の腕の中にいろよ。
なに
『流されたくない』って…?
あぁ……もしかして、さっきハッキリ言わなかったのが、そんなに気に入らねーの?
(溜息)はぁ…。
…一度しか言わねーからな。
さっきはあんなこと言ったけど、この髪型、お前に似合ってる。
髪が長くても、短くても、お前はかわいいよ。
マジで俺の自慢の彼女なんだから。
あ゛ぁ゛ー、
嬉しそうにニヤついてんじゃねーよ。
自分の立場、分かってねーだろ?
これから俺に思いっきりかわいがられるんだからな?
……
(濃厚なリップ音) ※キスのまま、フェードアウトしてください。