ん…。
おはよ…。
どこ行くんだよ?
んなもん、あとだ。
あと。
今は俺のそばにいろ。
いいから。
(彼女を布団の中に引きずり込む → 抱きしめる)
あのな……離せって言われて、「分かりました」って離すバカいねーよ。
絶対離すかっての。
このまま一緒に、二度寝すんだから。
『ヤダ』とか言うなよ。
そんなに俺と一緒に寝るのイヤ?
違うって言うなら、なんで布団から出て行こうとしてんの?
都合悪くなると
お前って。
どうしても答えないってんなら、俺が代わりに答えてやろーか?
(耳元で)後ろから抱きしめられてベッドで寝てるのが恥ずかしいんだろ?
普段こんなことされねーから。
ふふ。
お前ってほんと分かりやすいよな。
すぐ顔に出る。
たまには甘えてーの。
最近こういうのなかったんだし。
いやいや。
寂しいって思うことくらいあるわ!
俺のこと、何だと思ってんだよ…。
ここんとこ、すれ違ってばっかだっただろ。
同じ家に住んでるのに、1人暮らししてる生活みたいで…。
ぶっちゃけ、結構キツかった…。
キツすぎて、我慢できなくなって、勝手に部屋に入るのはどうかと思ったんだけど、どうしてもお前の顔見たくて、こっそり部屋に入ったりもした…。
そんなにびっくりすることか?
まぁ、お前が気付くわけもねーんだけどな。
部屋に入ってたのって、いつも真夜中だったし、お前ぐっすり寝てたし。
ほんとはこうやって抱きしめたり触ったりしたかったけど、気持ちよさそうに寝てるお前見たら、そんなことできなくて…。
だから、今は思う存分お前のこと抱きしめさせろ。
(彼女を強めに抱きしめる)
…なぁ…。
お前も少しは寂しいって思ってくれた?
はぐらかすなって。
答えろよ。
お前の気持ち。
……ごめんな。
寂しい思いさせて。
今まで寂しい思いさせた分、今日は離さねーから。
もちろん、1日中に決まってんじゃん。
飯食う時も、風呂に入る時も、寝る時も。
トイレ行く時もな。
(笑いながら)っていうのは冗談だけどさ。
マジで今日は離すつもりねーよ。
お前をずっとそばで感じてたい。
は?
『そういう意味?』って、どういう意味だよ?
全然分かんねーんだけど…。
ん?
あぁ…コレ、な…。
当てないようにしてたけど、当たってたか…。
朝だから仕方ねーの。
男の生理現象だし、意識したところで
できることなら、お前の中に入りたいとは思ってるけど?
なんなら、お前が
(溜息)はぁ…。
前から思ってたんだけど、恥ずかしい時に『ヤダ』って言うのやめろよ。
俺だって傷つくんだぞ?
もちろん、今のも傷ついた。
当たり前だろ。
好きなヤツに拒否られて傷つかないほど強い心してねーの。
じゃぁ、約束。
今日1日でいいから、本気でイヤな時以外『ヤダ』って言わないって。
いいな?
ん。
じゃぁ、二度寝は後回しにして、今からコレ
1人でもできるけど、やるならお前と一緒がいい。
…ダメか?
ん。
よく言えました。
(触れるだけのリップ音)
今のキスは、ちゃんと言えたご褒美。
このあとも素直に言えたら、もっといっぱい甘いキスしてやるよ。
お前が