ねぇ。
…ねぇってばっ!
それ、あとどれくらいで終わるの?
そんなに!?
いい
君は朝からパソコンと
ちょっかい出しても、シカトされるしさ…。
そろそろ構ってくれてもよくない?
…まだ無理なの?
じゃぁ、後ろからギューさせて?
終わるまで、うるさくしないし、邪魔しないから。
絶対に!
約束する!
やった!
ありがと。
(彼女をバックハグする)
ほんとだったら、今頃デートしてたんだよね…。
実はね、君に内緒で1週間前から今日のデート、計画してたんだよ。
ほんと!ほんと!
ちゃんと計画してたんだって。
ん?
今日のデート計画、教えてほしいの?
だぁーめ。
教えてあげない。
だって、教えたら次のデートの楽しみが減っちゃうでしょ?
今日行けなかったとこ、次のデートで行こ。
だから、今日みたいなことはしないでね?
もし約束破ったら……君の体の自由を奪う権利をちょうだい。
そ。
自由を奪うの。
君を抱き潰す。
ただそれだけ。
泣いても、
そしたら、きっと足腰立たなくなるでしょ?
生まれたての小鹿みたいに足がプルプルしちゃってさ…。
体の自由はないようなもんじゃん?
それで、1日ベッドの上で過ごすの。
トイレも、お風呂も、ご飯も、全部お世話してあげる。
『イヤ』とか言わないでよ。
傷つくなぁ…。
でも、それがイヤなら、約束守ってね?
いい?
(彼女の匂いを嗅ぐ)
さっきから、気になってたんだけど、香水変えた?
なんかいつもと匂い違う…。
この匂い、香水じゃないの…?
じゃぁ、ボディソープ?
それとも、シャンプー?
甘いんだけど甘過ぎない感じで……この匂い、好き…。
(溜息)はぁ…。
ヤバい…。
止まらない…。
(彼女の匂いを嗅いでる → 首筋にキス)
あっ…ごめん…。
体が勝手に動いてた。
頭クラクラしてきたと思ったら、
でも、つけてないから。
今のはただキスしただけ。
ほんとに、キスマはつけてない。
心配なら、鏡で確認してもいいよ。
ね?
キスマ、つけてないでしょ?
あと少しだけ、この匂い
好きすぎて、
君は気にせず、さっきの続きしてて。
(彼女の匂いを嗅ぎまくる)
んっ…!?
ちょっと!
顔、押しのけようとしないで。
まだ君の匂い
邪魔はしてないじゃん。
静かに匂い
『待て』?
えっ……ごめん。
俺の聞き間違いかな?
今『待て』って言った?
まだ待たせようって言うの!?
イライラだってするよ。
朝から今まで、ずーっと待ってたのに…。
いくらなんでも、ひどくない?
いつもの俺なら待ったかもしれない。
けど、今日は無理。
待ちたくない。
これ以上は。
ねぇ。
今やってる作業って急ぎなの?
どうしても今じゃなきゃダメ?
『あと少しだけ』ってどれくらい?
具体的な時間で言ってよ。
ふぅーん。
それなら、今やる必要なくない?
明日でもいいよね?
君の匂い嗅いで、こんなになってるんだよ…?
終わるまでちゃんと『待て』するつもりだったけど、もう我慢できない…。
今から寝るまでの時間、全部俺にちょうだい。
でも、その分いっぱい気持ちよくするから許して…。