(朝ご飯の準備をしている)
(彼女が起きてくる)
お
よく眠れた?
(彼女:「…んー…」)
ふふ。
まだ寝ボケてるね。
かわいいお目目が開いてないよ?
お目目、開けてくださーい。
(彼女:「…んー…無理ぃ…」)
(溜息)はぁ…。
かわいいが過ぎるわぁ…。
このまま、ずっと見てたい。
けど、とりあえず顔洗ってシャキッとしておいで。
その間に、朝ご飯の準備しとくから。
(彼女:「それより、いつもの…」)
ん?
はい、はい。
(触れるだけのキス)
おはよ。
(彼女:「…おはよ」)
顔洗っておいで。
(彼女、彼氏に後ろから抱きつく)
おっと…あっぶな…。
こら。
キッチンでいきなり抱きついたらダメっていつも言ってるでしょ。
火とか包丁使ってなかったからいいようなものの、使ってる時だったら大変なことになってたよ?
(彼女:「…んー…」)
ったく…。
お願いだから、離れて?
このままじゃ朝ご飯の準備できない。
(彼女:「離れるのはイヤ。朝ご飯、作んなくていい」)
作んなくていいの?
ほんとに?
(彼女:「うん」)
ほんとに作んなくていいなら作んないけど、その代わりお腹ペコペコのままだよ?
お昼まで、もたなくない?
それでもいいの?
(彼女:「イヤ!イヤ!イヤ!」)
イヤイヤって…。
まるでイヤイヤ期のちっちゃい子みたいじゃん。
(彼女:「だって、イヤなんだもん…」)
ねぇ。
どうしたら顔洗いに行ってくれるの?
(彼女:「おはようのチュー、もっとしたい」)
もっと『おはようのチュー』したらいいの?
(彼女:「うん。そう」)
してあげたいのは山々だけどなぁ…。
朝ご飯の準備もあるし、デート行く準備もあるし……ぶっちゃけ時間ないんだよね…。
今、顔洗ってきてくれたら、夜にいくらでもチューしてあげる。
『もういい!』って言うまでいっぱいチューしてあげる。
だから、顔洗ってきて?
ね?
(彼女:「イヤ!チュー、先にして!」)
イヤなの?
(彼女:「うん」)
どうしてもチューが先じゃなきゃダメなの?
(彼女:「うん」)
それなら、君からチューして。
(彼女:「…えっ?」)
俺はさっきのチューで満足してるもん。
満足してないのは君なんだから、俺からするのは違くない?
(彼女:「でも…」)
『でも』も『だって』もナシ。
はい。
いつでもどうぞ。
(彼女、彼氏の服を引っ張る)
……何?
キス、やっぱやめる?
(彼女:「屈んで…?」)
あぁ……届かないから、
(彼女:「うん」)
……ヤダ。
身長差なんて関係ないでしょ。
がんばって背伸びしたらチューできるんだし…。
(彼女:「今日は意地悪…」)
そうだよ。
俺が意地悪するのは好きな子だけだもん。
(彼女、顔を赤くして俯く)
ふふ。
照れた顔もかわいい。
ほら。
キス、しなくていいの?
しないなら、朝ご飯の準備するけど?
(彼女、必死に背伸びする)
(彼女ががんばって背伸びしている姿を楽しそうに見ている)
(楽しそうに)まだまだ足りないよ?
もっと背伸びして。
おっ。
あとちょっと。
がんばれ。がんばれ。
(ほんの少しだけ触れるのキス)※リップ音なくてもOK
やればできるじゃん。
えらい。えらい。
これはがんばって背伸びしたご褒美。
(濃厚なキス)
次はこういうキス、待ってるね。