ん?
どうしたの?
今?
やらなきゃいけないことはあるけど、急ぎじゃないから大丈夫だよ。
で、何か用?
『愛してるよゲーム』?
それって、照れずに「愛してるよ」って言ったり、言われたりする、アレ?
今するの?
まぁ……いいよ。
じゃぁ、俺の足の間に座って。
向かい合うように。
(彼女を抱きしめる)
…捕まえた…。
ゲームなんかやめて、このままイチャイチャしない…?
この距離で近くにいるのなんて、久しぶりじゃん?
こういう触れ合いも全然なかったし。
普通に我慢できないんだけど…。
えぇー!
ゲーム終わるまでお預けなの?
絶対に?
マジで?
(拗ねた感じで)さっさと終わらせてやる。
せっかくのゲームだし、何か賭ける?
ふぅーん。
今夜の主導権、ね…。
珍しいじゃん。
エッチぃことを賭けの景品にするなんて。
もちろん、俺はいいよ。
けど、君は困らない?
『なんで?』って、俺が勝つって決まってるから。
今までだって、ずっとそうだったじゃん。
賭け事してゲームした結果、俺の全戦全勝。
今日も負ける気なんか全然しないし…。
それでもいいの?
分かった。
先攻・後攻はどうやって決める?
いつも通り、じゃんけん?
OK。
最初はグーね。
いくよ?
最初はグー。
じゃんけんぽんっ!
よしっ!
俺の勝ち。
(意地悪っぽく)どうしよっかなぁ?
たしか、愛してるよゲームって、先攻の方が有利だったし、やっぱ先攻かなぁ?
(彼女の様子を伺いつつ)いい加減、俺に勝ちたい?
どうしても勝ちたい?
だったら、先攻あげる。
俺からの宣戦布告。
「勝てるもんなら、勝ってみな」ってね。
ではでは、どうぞ。
(彼女「愛してる」)
ほんとに?
(彼女「ほんとに愛してる」)
どれくらい?
(彼女「世界で一番愛してる」)
「愛してる」のあとに、俺の名前呼んで。
(彼女「愛してる、〇〇」)
もう1回。
(彼女「愛してる、〇〇」)
もう1回。
(彼女「愛してる、〇〇」)
まだ足りない。
もっと。
(彼女、照れる)
はい。
負けぇー。
耳まで真っ赤。
超かわいいんだけど。
今すぐ食べちゃいたい。
意地悪じゃないって。
そもそも、照れちゃダメってルールなのに、照れた君が悪い。
ってことで、今夜の主導権は俺のものね。
はぁ!?
俺もやるの?
ゲーム、終わったのに?
(溜息)はぁ…。
…いいよ。
じゃぁ、ちゃんと目見ててね?
(彼の愛してるゲーム、スタート)
愛してるよ。
(彼女「ほんとに?」)
ほんとに、愛してる。
(彼女「どれくらい?」)
…さっきから俺がした質問ばっかじゃん。
ズルくない?
まぁ、いいけど…。
どれくらい、か…。
ん゛ー……世界で1番…いや、宇宙で1番愛してるよ。
(彼女「ほんとに宇宙で1番愛してるの?」)
うん。
ほんとに愛してる。
今はまだだけど、いつか結婚したいくらい愛してる。
(彼女、動揺する)
(愛してるゲーム、終わり)
はい、負けぇー。
さっきより真っ赤になって、何、動揺してんの?
あぁ…「結婚したいくらいには」ってヤツ?
ほんとだよ。
いつかは君と結婚したいと思ってる。
プロポーズする時まで内緒にしとくつもりだったんだけど……言っちゃった。
俺が毎日「好き」って言ってるのに、君に全然伝わってなかったから。
だから、
ってか、いつまでこの距離でお預け食らってればいいの?
いい加減イチャイチャしたいんだけど…。
これ以上我慢させられたら、優しくできる自信ないよ?
2回連続で俺が勝ったんだし、夜まで待たなくていいよね?
今すぐ抱いてもいいよね?
どれだけ俺が君のことが好きか、ちゃんと分かるまで体にとことん教え込んで、分からせてあげる。
だから、覚悟して…。
…愛してるよ。
(濃厚なキス)※ キスしたままフェードアウトしてください。