おはよ。
よく眠れた?
まだ眠そうだけど、もう少し寝る?
そ。
じゃぁ、目がちゃんと覚めるまで、お布団の中でグダグダしよっか。
二度寝したくなったらこのまま寝てもいいし。
…ね?
おいで。
ギューしてあげる。
(彼女を抱きしめる)
あれ?
バレた?
俺がただギューしたいだけって…。
…なーんだ…。
俺のこと、何でもお
でも、今日俺が早起きできることまでは分かんなかったでしょ。
(ドヤァって感じで)ふふん。
すごくない?
ちょっとー!
俺だって、やればできる子なの。
いつもより早起きしたくらいで雪なんか降らないってば!
ほんと失礼なんだから…。
『何時に起きたか』?
んー……起きてすぐ確認しなかったから、分かんないけど、外はまだ薄暗かったよ。
二度寝?
してない。
隣で気持ちよさそうに寝てる君の寝顔を見放題なんだもん。
そんなチャンス、
心ゆくまで
写真?
撮るわけないじゃん。
隠し撮りなんてマナー違反だもん。
スマホいじってたのは、ゲームしてただけ。
えっ!?
スマホ見せるの?
別に見せれなくないけど、なんで?
隠し撮りしてないって言ったじゃん。
あっ!返して!
俺のスマホ!
待って!
勝手に見ないで!
あーぁ……見ちゃった…。
…嘘
君の寝顔、撮りました。
撮るだけに
待ち受け?
……にも、しました…。
ロック画面とは別の写真だけど…。
だって、仕方ないじゃん!
すっごくかわいかったんだもん!
ヤダ!
変えないで!
そのままでいさせてよ。
はぁ!?
大好きな彼女だよ?
何時間でも見てられるし。
待ち受けとか変える時は新しい写真撮った時かな。
それまではこのままでいるよ。
最高にかわいい瞬間撮れたからね。
ってか、君への『好き』の気持ちを舐めてもらっちゃ困るなぁ。
俺が君のこと、どれだけ好きか分かってないでしょ?
うぅん。
全然分かってない。
分かってないから、『
(彼女が布団から出ようとする)
どこ行くの?
『朝ご飯の
それって、あとでもできることだよね?
今は大事な話の途中なの。
どんな理由だろうと、お布団から出ることは許してあげない。
全部終わるまではね。
というわけで、大事な話の続きは運動しながらにしよっか?
いい機会だし、俺のこと全然分かってない君にも分かるように、体に直接教えてあげる。
よく言うじゃん。
体で覚えてれば、
ね?
逃げようとしても無駄だよ。
俺に力で
…ちょっとつらい運動になるけど、最後までついてきてね?