今日の晩ご飯、何?
太巻き?
なんで?
……あぁ…今日、節分だっけ?
すっかり忘れてた…。
恵方巻だから、太巻きか。
…ありがとね。
こういう季節物のイベント、ちゃんとしてくれて。
どうにも俺って、そういうの忘れやすいっていうか、
風習とか大事にしてくれる君には、いつも感謝してる。
あっ!
そうだ!
日頃の感謝を込めて、食べさせてあげる。
いいじゃん。
たまには。
太巻きって、1人だと食べにくくない?
必死にかぶりついてると、喉に詰まりそうになるし、中の具材出てきちゃうし…。
なかなか難易度高いと思うんだよね。
そうこなくっちゃ!
えっと…スマホ…スマホ…。
(スマホをタップしながら)今年、
んーと……こっちか…。
はい。
準備できたよ。
俺?
俺は君が食べた後に食べるつもり。
だから、俺のことは気にせず、ゆっくり食べていいよ。
ほかに言いたいことは?
もうない?
『なんで?』って、恵方巻食べる時は、
言いたいことあるなら、今のうちに全部言って?
ないの?
じゃぁ、がんばって食べようね。
ほら、ほら。
あーん。
(彼女が食べ始める)
がんばれ!がんばれ!
でも、無理しちゃダメだよ?
喉に詰まったら大変だから。
いい?
ふふ。
なんか、かわいい。
大きい口開けて太巻き
…まるで、エッチしてる時みたい。
だって、そうじゃん。
どっちも『長くて、太いモノ』だし。
まぁ、”俺の”は食べるじゃなくて、舐めるだけど…。
はいはい。
目で訴えてこないで。
文句は、あとで聞くから。
それよりも、お口が
ちゃんとモグモグして。
ヤバ…。
自分で言っといてなんだけど、シたくなってきちゃった…。
仕方ないじゃん。
君が食べてる姿見て、シてる時を思い出したら、元気になっちゃったんだもん。
……あのさ、1つ提案してもいい?
この後、お風呂入ったら、寝るだけじゃん?
明日2人とも休みだし、久しぶりに朝までシよ?
ヤダ。
首、横に振らないで。
シようよ?
ね?
そんな気分じゃないの?
じゃぁ、いいもん…。
その気にさせるから。
君の
わりと簡単だよ。
俺が本気を出せば、一瞬じゃないかな?
ん?
教えてほしいの?
教えるわけないでしょ。
教えたら、君の弱みが1つ減るんだから。
俺が知ってれば、それでいいの。
その口で『シたい』って何回言うんだろうなぁ。
楽しみだなぁ。
うぅん。
言わなくないよ。
絶対自分からおねだりしてくるから。
『シたい』って。
夜は始まったばっかで、時間はたっぷりあるし。
今日は時間をかけて堕としてあげる。
強気でいるのも今のうちだけだよ。
あとでドロッドロに溶かすから。
…覚悟しといてね?