【インターホンの音】
【玄関扉の開閉音】
いらっしゃい。
外、寒かったでしょ?
あがって、あがって。
飲み物、何がいい?
今あるのだと、紅茶かコーヒーくらいなんだけど…。
ん。分かった。
適当に座って、ちょっとだけ待ってて。
すぐ
それにしても、久しぶりだね。
どれくらい
えっ…!?
前に会った時から、そんなに
ごめんね。
長い間ずっと1人ぼっちにして…。
寂しかったでしょ?
もう…。
嘘
顔に『すっごく寂しかった!』って書いてるよ。
…ったく。
すぐ強がるの、君の悪い癖。
寂しかったら寂しいって言っていいんだよ?
怒ったりしないから。
…ん。
ちゃんと言えてえらいね。
はい。
お待たせ。
熱いから舌ヤケドしないように気を付けてね。
でも、その前に…。
(触れるだけのリップ音)
寂しい思いさせた埋め合わせ、今からさせて?
うん。
今から。
キスとか、ハグとか、その先のエッチぃこととか…。
ダメ?
俺に触れられるの、イヤ?
…なら、いいじゃん。
(濃厚なリップ音)
君が寂しかったのと同じくらい、俺も寂しかったんだよ。
嘘じゃないって。
ほんと。
寂しくないように見えるのは、君にかっこ悪い姿を見せたくなくて、かっこつけてるの。
ねぇ。
俺の腕の中に来て。
抱きしめたい。
(彼女を抱きしめる)
あぁ……やっと抱きしめられた…。
ずっと会いたかった。
仕事終わりに何度も会いに行こうとしたんだよ。
…実際には、しなかったけど。
だって、会いに行ったら、自分で自分を抑えられないと思ったから。
理性なんて吹き飛んじゃって、本能のままに君を求めちゃうって分かってたもん。
あのね、どんなに優しくても、俺も男なの。
好きな子をめちゃくちゃにしたいって、普通に思うよ。
特に最近は、いろいろあって、会いたい気持ちが強くなりすぎて…。
毎日、君が夢に出てきてたんだよ。
もちろん今朝もね。
えぇ!?
どんな夢だったか言うの!?
できれば言いたくないんだけど…。
…ほんとに聞くの?
聞いたら後悔するよ?
それでもいいの?
…奥までガンガン突いて、泣いて
ほらぁー!
めちゃくちゃドン引きしてるじゃん。
だから言いたくなかったのに…。
(彼女からの触れるだけのリップ音)
君からキスしてくれるなんて珍しいね。
全然イヤじゃないよ。
もっとしてほしいくらい。
……キス、して…?
(濃厚なリップ音)
……ヤバ…。
今、理性
すぐにでも襲いたくて仕方ない。
まだ明るいけど、今から抱いていい?
今まで夢で見たこと、全部してもいい?
…ありがと。
それから、ごめん。
またしばらく会えないかもしれない。
いろいろ忙しくなりそうで…。
でも、もう寂しい思いはさせないよ。
この体にいっぱい俺だけの
キスマークだったり、噛み
自分の体を見る度に、俺を感じられるようにね。
大丈夫。
傷はつけないように気を付けるから……いっぱい