キスが恥ずかしい彼女を慣れさせる方法

(触れるだけのリップ音)

…キス、まだ慣れない?

あっ!
ごめん。
別に責めてるわけじゃないよ。
緊張してるのが、伝わってくるから…。

……『恥ずかしい』?
それだけ?

…そっか。

キスに慣れる練習してみよっか…。

あっ!
いきなり唇にはしないよ。
安心して。

だから…しても、いい?

うん。
まずは唇から遠い場所から始めていくね。

ちょっと手貸して。

最初は、手の甲。

(触れるだけのリップ音)

次は、手のひら。

(触れるだけのリップ音)

そして、手首。

(触れるだけのリップ音)

…どう?
恥ずかしかった?

『くすぐったいだけ』?
よかったぁ。

ちなみに、キスする場所にも意味があるって知ってた?

最初にキスした手の甲は、敬愛。
女の子を尊敬して、親しくなりたい気持ちを表すキス。

次にキスした手のひらは、懇願。
俺だけの彼女になってって気持ちを表すキス。

最後にキスした手首は、欲望。
先に言っとくけど、今のキスにエッチぃ意味はないからね。

欲望って、いろんな気持ちがあるじゃん。
エッチぃ気持ちもそうだけど、独占欲だったり、執着心だったり…。
そういうの、全部まとめてのキス。

3つのキスを合わせて、”もっと君を独占したい”って意味。
これは今、俺が作ったんだけどね。

さっきさ…男と話してたじゃん。
俺の知らない奴と…。
俺以外の男と話すの苦手なはずなのに、話ながら笑ってたから…。

「その笑顔見れるのって、俺だけだったじゃん」って。
「俺だけが特別のはずじゃん」って。
遠くから見てて、おもしろくなかった…。

自分でも知らないうちに、君のこと独占したかったみたい。

ごめんね。
こんな独占欲むき出しで…。

かっこ悪い彼氏だよね。
でも、嫌いにならないで。

ん。
ありがと。

…大好き。

(彼女を抱きしめる)

じゃぁ、ちょっとだけステップアップしよっか。
今より少しだけ唇に近い場所にキスしてみてもいい?

まずは、おでこ。

(触れるだけのリップ音)

おでこは、友情、祝福。
言っとくけど、友達に戻りたいってことじゃないからね。

友達みたい笑い合ってるような、ずっと仲のいいカップルでいたいって意味。
困った時は力になるから。
1人で抱え込まないで、言ってね。

…へぇー。
そう言いつつも、ちょっと目を離したら、いつも1人で抱え込んでるのはどこの誰かなぁ?

ごめん。ごめん。
ちょっと意地悪しすぎちゃったね。

だって、君がかわいいから意地悪したくなっちゃうの。
男はいつまでも子供なんですぅー。

ほら、次いくよ。
次っ!

次は、ほっぺ。

(触れるだけのリップ音)

ほっぺは、親愛、(厚情こうじょう)

愛する気持ちとか親しみだけじゃなくて、相手の気持ちに向き合うって意味もあるんだよ。
キスするの恥ずかしくなくなるまで待つから。
いつまでも。

こう見えて、待ては得意だからさ。

『手が早い』とか言わないでよ。
まぁ…事実だけど…。

君が嫌がることはしない。
絶対にね。

そして、首。

(触れるだけのリップ音)

首は執着。

ほら。
キスマークってあるじゃん。
よく付けられるのって、首でしょ?

それって、”自分のもの”って執着を表してるからなんだよ。
目につく場所だし、首元にキスマークが付いてたら変な虫も付かないだろうしね。

…たまに例外もいるけど…。

今度俺も付けていい?
君の首元に。

なんでイヤって言うの?
ちゃんと(絆創膏ばんそうこう)貼ってバレないようにするから。

ね?
1回だけ付けさせて。

…ケチ。

いつか絶対付けるからね。
今のうちから覚悟しといて。

最後に、耳。

(触れるだけのリップ音)

あっ…耳弱かった?

新しい発見しちゃった。
覚えとこ。

(以下、耳元で)耳は、誘惑。

耳ってね、敏感な人が多いんだよ。
感じやすい場所とも言うかな。

だから、こうやって…。

(耳舐め)

舐められるだけで、甘い声が漏れちゃう。

無理だよ。
抵抗しようとしても。

気持ちいいことには逆らえないんだから。

(耳に息吹きかける) (※ 耳元で話すのはここまで。)

どうだった?
少しはキスに対して恥ずかしさ、なくなった?

…最初よりは、か…。

じゃぁ、試しにしてみる?
唇にキス。

ん。
(つむ)って。

(触れるだけのリップ音)

大丈夫そう?

なら、ちょっとだけ口開けてみて。

そ。
上手。

(濃厚なリップ音) ※ 少し長めにお願いします。

…ごめん。
止められなかった…。

キス、嫌いになったりしてない?

…よかった。
好きな人とのキスは気持ちいいんだよ。
慣れれば、きっと分かるから。

だから、いっぱいキスして、もっと慣れていこうね。
で、最終的には、いつか君からキスして。

…楽しみにしてるから。

(触れるだけのリップ音)