ん…もう朝…?
(あくび)ふぁ…。
…おはよ…。
あーぁ…ほんとに朝なんだ…。
時間が巻き戻って、昨日の夜にならないかな…?
だって、あと数時間したらバイバイしなきゃいけないんだよ?
もっと一緒にいたいの。
寂しいんだもん…。
分かってる。
君はお仕事、俺は学校。
お互いやらなきゃいけないことがあるってことくらい。
でも、それとこれとは話が別。
寂しいものは寂しいのっ!
ねぇ、ねぇ。
次会えるの、いつ?
明日?
明後日?
…そうだよね。
分かんないよね。
お仕事
でも、”仕方ない”で
できることなら、毎日でも一緒にいたい。
だって、君のことが好きだから。
1秒も離れたくない。
…ごめんなさい。
ワガママ言って、困らせて…。
寂しい思いが暴走してる…。
……あのさ…1つお願いしてもいい?
ちょっとだけでいいから、ギューってして。
がんばって寂しい気持ち抑えるから。
(彼女を抱きしめる)※ 以下、抱きしめたままで。
…ねぇ。
やっぱり、同棲しない?
前に『まだ早い』って言われたけど、諦めきれない。
あの時は冗談だと思ったんでしょ?
だから、『まだ早い』って言ったんだよね?
うぅん。
気にしないで。
あの時は、いきなり同棲の話しちゃったし、付き合って間もない頃だったし…。
言い出すタイミングを間違えた俺も悪かったんだから。
でもね、あの頃からずっと俺は本気だよ。
君と離れるのがつらい。
デートの最後にバイバイなんかしたくない。
「次いつ会えるんだろう?」って思いながら、君からの連絡を待つのはもうイヤ。
できることなら、今すぐにでも同棲したいくらい。
とは言っても、さすがにこの部屋で一緒に住むには
俺の大学と君の職場の中間くらいの場所で探してみても…って、実はずっと考えてて…。
今でも、まだ早いって思ってる?
君は俺と同棲するのはイヤ?
えっ!?
ほんとに!?
いいの?
嘘じゃないよね?
ふふっ。
ありがとっ!
すっごく嬉しい!
あっ、ごめん。ごめん。
いつまでもくっついてたら、朝ご飯の時間なくなっちゃうよね。
(彼女を解放する)
『さっきのなしっ!』って今更言ってもダメだから。
ふふ。
(小声で)やったーっ!
そりゃ嬉しいよ。
ずっと同棲したいって思ってたんだもん。
それがやっと叶うと思ったら、嬉しくなっちゃうって。
ご飯食べながら、ちょっと話
いろいろ決めなきゃいけないことあるし…。
ね?
ん。
じゃぁ、ご飯にしよ。
あっ……その前に…。
(触れるだけのリップ音)
おはようのチュー、忘れてた。