おはよ。
よく眠れた？
まだ眠い？
じゃぁ、もうちょっとお布団の中でゴロゴロしよっか。
デートの時間？
…まだ時間余裕あるから大丈夫。
ちょっとくらいゴロゴロしても平気だよ。
ほんとに大丈夫だって。
時間見たいの？
ちょっと待って。
（スマホ操作する）
ほら。
ね？
いつも起きる時間よりもずっと早いんだよ。
だから、ゴロゴロしても大丈夫。
ん？俺？
俺もさっき起きたところ。
君が起きるちょっと前くらいかな。
で、君の寝顔
こらこら！
背中向けて二度寝しようとしないでよ。
こっち向いて。
俺の腕の中においで。
ん。
いい子だね。
（彼女を抱きしめる）
（小声で）起きてる時もこれくらい素直だといいんだけどなぁ。
あれ？
聞こえてた？
だって、ほんとのことだもん。
俺のかわいい彼女さんは、ちょっとツンデレじゃん？
甘えたいのに恥ずかしくて甘えられない、みたいな。
最初はツンってしちゃうんだけど、やっぱり甘えたくってすり寄ってくるんだよね。
そこがかわいくって好き。
ほかにも好きなところ、たくさんあるよ。
えっとね……気遣いしてくれるところが好き。
なんだかんだ俺のこと1番に考えてくれるところが好き。
俺のこと好きって言ってくれるところが好き。
もちろん、ツンデレなところも好き。
顔も、性格も、雰囲気も、君の全部が大好き。
ねぇ、顔上げてよ。
かわいい顔、俺に見せて。
こっち見てよー。
ねぇってば。
ふふ。
…かわいい。
耳まで真っ赤。
恥ずかしいと絶対俺の方見てくれないよね。
目合わせてくれなくなる。
あぁ、もう。
背中向けないでよ。
ねぇ、こっち向いて。
向いてくれないの？
…じゃぁ、いいもん。
後ろから抱きしめてるから。
（彼女を後ろから抱きしめる）
変なところなんて触ってないよ。
ただおなか触ってるだけだもん。
仕方ないじゃん。
後ろから抱きしめてたら、おなかに手が回るんだもん。
じゃぁ、ちょっと上に手移動させてもいいの？
そしたら、俺我慢できなくなっちゃうけど…？
朝からするのは、イヤでしょ？
やっとこっち向いてくれた。
ほっぺ、プクゥーって膨らませて
かわいいなぁ、って思うだけだし。
大丈夫。
朝からしないって。
今からヤっちゃったら、デート行けなくなっちゃうから。
だって、久しぶりのデートだよ？
家でイチャイチャするのもいいけど、やっぱりデートしたいもん。
俺がどれだけ君のことが好きか、皆に見せつけたいじゃん。
えぇー！？
手繋ぐの禁止！？
そんなのヤダ。
絶対ヤダっ！
手繋ぎたい。
絶対繋ぎたい！
外でもイチャイチャしたい…。
ダメなの？
どうしてもダメなの？
…じゃぁ、人前でギューしたり、チューしたりする。
イヤでしょ？
人前でそんなことされるの。
恥ずかしいもんね。
それがイヤなら、手繋ぐの許してよ。
ね？
お願いだから…。
【スマホのアラーム音】
あっ！
ちょっと、逃げないで。
まだ話終わってないよ。
『準備しなきゃ』じゃないって。
待ってよっ！
ねぇってばっ！