掃除終わったし、買い物も終わった。
あとは年明けを待つだけっ!
(溜息)はぁ…。
ほんと12月って、あっという間に過ぎるよね。
仕事でバタバタして、家でも掃除やら買い物やらでバタバタして…。
落ち着く暇がないって感じ。
でも、やっと解放されるーっ!
この解放感、めちゃくちゃ好き。
…あれ?
なんか顔赤くない?
いや、いや。
勘違いじゃないよ。
絶対赤い。
こっちおいで。
ヤダじゃないよ。
ほら、おいでってば。
もうっ!
君が来ないなら、俺から行くしっ!
…捕まえたっ!
おでこ、触るよ?
どれどれ…。
(彼女のおでこに触れる)
あっつ…。
熱出てるじゃん。
年末の疲れが一気に出ちゃったのかな。
ベッド、行こ。
休まなきゃ。
こらっ!
『まだやることが…』じゃないでしょ。
熱が出てるんだよ。
休まないでどうするの?
君は大人しくベッドで寝てて。
そもそも、がんばりすぎなの。
何でも自分1人でやろうとするの、君のいいところでもあるけど、悪いところでもあるよ。
少しは俺のことも頼ってよ。
君ほど家事うまくはないけど、多少はできるからさ…。
で、さっき言ってた”やること”って何?
年越し蕎麦?
それくらいなら俺にもできるよ。
任せて。
でも、年越し蕎麦食べられる?
熱出始めたから食欲ないんじゃない?
あんまりない、か…。
じゃぁ、作ったら少しだけ持ってくよ。
どうしても食べたいんでしょ?
分かるよ。
どれだけ一緒にいると思ってるの?
付き合いの長さは伊達じゃないんだからね。
ほら、これ以上悪くなる前にベッドに行こ。
早く寝た方がいいよ。
(ベッドルームに移動する)
お布団、ちゃんと被って。
何か欲しい物ある?
今ならまだお店開いてるから買いに行ってくるよ。
ん。
分かった。
あとで買いに行ってくるね。
今は君が寝付くまでそばにいるよ。
ちゃんと君が寝るの、見守ってからじゃないと俺も心配だからね。
どうせ大人しくなんて寝ないつもりでしょ?
『そんなことない』って、ほんとかな?
俺が家を
…違う?
ふふ。
君の考えくらいお見通しだよ。
分かりやすいんだもん。
だから、ちゃんと君が寝たのを確認してから買い物行ってくるよ。
もうおしゃべりはおしまい。
寝ないと治るものも治らないよ。
目
寝るまで手
ん?
『ごめんね』って何に謝ってるの?
謝るようなことしてないでしょ。
むしろ俺の方が謝らないといけないよ…。
仕事ばっかりで、君に家のことを任せっきりで…。
俺がやったことと言えば、高いところの掃除くらい…。
俺の分もがんばってくれたから、体調崩しちゃったんだし、
君は何も悪くない。
全然お
ほんとは、少し体動かすのだって
俺にできることなら何でもするから言ってよ。
それに、ずっと仕事忙しくて、2人きりの時間も持てなかったじゃん。
年末年始はお互い仕事休みだし、ゆっくり過ごそ?
イチャイチャしよ?
…ね?
やったっ!
なんにしても、熱下げないと始まらないよね。
じゃないと、いろいろ年始にできないから…。
あれ?
なに想像したの?
うわぁ…エッチぃ…。
ふふ。
怒る元気があるなら、すぐ熱も下がるかな。
ちゃんとそばにいるから安心して寝ていいよ。
おやすみ。
早く元気になってね。
(触れるだけのリップ音)