(居酒屋の半個室にて)
先輩、今日はありがとうございました。
相談にのってもらって…。
おかげで胸のモヤモヤが晴れました。
(後輩、グイッと飲み物を飲む)
あれ?!
先輩、飲み物空いてるじゃないっすか。
今日は俺の
ダメっすよ。
今日は先輩に一円たりとも出させません。
…相談にのってもらったお礼ってことで、
へへ。
ありがとうございます。
で、何飲みます?
了解っす。
食べ物は?
いらないんすか?
『遠慮して…』とかじゃないっすよね?
…じゃぁ、適当に頼んじゃいますね?
(後輩、タブレットを操作する)
(タブレット操作終わり)
ん?
まぁ、ちょっと塩分の
…むくみ?
あれっすよね。
酒飲んだ翌朝とかに顔がむくんでるってやつ。
んー……あんま感じたことないかも…。
先輩より若いから。
(先輩、怒って帰ろうとする)
嘘っ!
嘘ですっ!
ごめんなさいっ!
悪ふざけがすぎましたっ!
普通にむくんで、顔パンパンになります!
(先輩、『冗談』と言いつつ席に着く)
(安堵の溜息)はぁ…。
先輩の冗談って、冗談に聞こえないんすよ…。
普通に怖いっす…。
(わずかな沈黙)
(無意識につぶやく感じで)……先輩の唇、柔らかそう…。
(我に返ってバツが悪そうに)あっ……今の聞こえてました?
うわっ…マジか…。
先輩との飲みが楽しすぎて飲みすぎたかな?
(真摯な謝罪で)完全にセクハラ発言でした。
すみません。
忘れてください。
(素直に全部白状する感じで)……あ゛ぁ゛ー……えっと……実は、ずっと前から思ってました。
先輩の唇はうるうるのツヤツヤでぷにっとしてて柔らかそうだなぁって…。
(先輩、唐揚げ食べたばっかだからじゃ?と言う)
いやいや。
唐揚げ半分こして食べたけど、それだけでそんなになんないっすよ。
俺だって食べたけど、先輩みたいな唇じゃないっすもん。
(先輩、キスで確かめてみる?と提案してくる)
キスで確認…?
柔らかさを…?
試すわけないじゃないっすか。
そういうのは、付き合ってる人とするもんっすよ。
もっと自分を大事にしてください。
はぁ!?
『だったら付き合う?』って先輩も俺もフリーだから問題ないとはいえ、学生のノリみたいな雰囲気で付き合ったら後悔しますよ?
俺がほんとはダメンズだったらどうするんすか?
……ダメンズではないっすけど…。
(先輩、グイグイ押してくる)
どっちにしても!
『問題ないじゃん』じゃないんすよ!
(ヤケっぽく)何かいろいろ暴露してるから、ついでに言っちゃいますけど、俺、束縛も独占欲も性欲も……全部強いっすよ?
それでもいいんすか?
ほんとにいいんすね?
あとで『付き合うって言ったの、やっぱナシ』って言っても遅いっすよ?
分かりました。
じゃぁ、付き合うってことで、よろしくお願いします。
ってことで、さっき注文したものが来たらパパッと食べて飲んで、一旦そこで飲み会はお開きにしましょ。
で、俺の家で二次会。
コンビニで適当に酒とつまみ買って。
それから、確認させてください。
先輩の唇の柔らかさ。
ここだと、先輩のキス顔、誰に見られるか分かんないっすから。
(店員、登場 → 注文した物を置いて退室)
乾杯しましょ!
先輩と付き合った記念の。
何回乾杯したっていいじゃないっすか。
ほらほら。
グラス持って。
先輩とカレカノになれた記念に……乾杯!
(後輩、グイッと飲み物をあおる)
(先輩、飲み物を飲む)
先輩、エロすぎ…。
その飲み方、見せつけるようにわざとやってます?
わざとじゃないのにエロく感じるのは、先輩の唇が悪いんですね。
きっと。
もしも先輩の唇の