ねぇ。
なんかいいことあるの?
(彼女:「なんで?」)
さっきから鼻歌歌ってるし、見るからにすっごい楽しそうなんだもん。
(彼女:「そ。友達と久しぶりに会うの」)
ふぅーん。
お出かけ…。
(彼女:「あれ?『ついてってもいい?』って言うのかと思った」)
バカ言わないで。
何でもかんでも「ついてく!」なんて言わないよ。
それくらいの
帰りは?
遅くなるの?
(彼女:「遅くならないと思うけど…どうして?」)
あんまり遅いなら迎えに行こうと思っただけ。
最近変な人が出るって聞いたし、怖い思いしたくないでしょ?
(彼女:「予定では20時くらいにお開きの予定だよ」)
ん。
分かった。
それより遅くなるなら、連絡して。
絶対迎えに行くから。
(彼女:「ありがと」)
……それにしても、やけに気合い入ったメイクするね。
(彼女:「今日のメイク、変?」)
変じゃないけど……違和感?かな。
なんか、俺の知ってる君じゃないみたい。
(彼女:「あんまり見ないでくれない?」)
あぁ、ごめん。
メイクしてるのって見る機会ないから、つい
(彼女:「だとしても、見ないで。集中できないの」)
じゃぁ、見ないようにするために、後ろからギュってしていい?
(彼女:「邪魔するつもりでしょ?」)
邪魔しない。
絶対しないって約束する。
だから、いいでしょ?
(彼女:「邪魔したら、怒るからね?」)
やった。
(彼女を後ろから抱きしめる)
(彼女の首や耳、うなじ、いろんなところにキスをする)※彼女が離れるまで、ところどころで首や耳などにキスして下さい。
(彼女:「邪魔しないでって言ったよね?」)
ん?
邪魔してないじゃん。
ちょっとキスしてるだけ。
キスマは付けてないから安心して。
ほらほら。
手、止まってる。
俺のことは気にせず、メイクして。
待ち合わせ時間に遅れちゃったら大変だよ?
(彼女:「じゃぁ、キスするのやめて」)
ヤダ。
やめない。
ってか、やめてあげない。
俺をおいて1人で楽しんでくるんだもん。
これくらいの
(彼女:「罰って…」)
あっ!
そういえば、前に見れなかった映画がサブスクで配信され始めたんだって。
知ってた?
(彼女:「えっ!?ほんとにっ!?」)
うん。ほんと。
ネットニュースになってたし、知ってると思ってた。
(彼女:「知らなかった…」)
「やっぱ話題になっただけあるな!」って感じのクオリティーだったよ。
最初から夢中にさせられて、ラストとか…。
(彼女:「ストォーーーップ!!」)
あれ?
ネタバレされると思った?
んなことするわけないじゃん。
まだ見てないのに。
(彼女:「嘘だ…」)
ほんと、ほんと。
予告動画見ただけで、本編までは見てないよ。
1人で見たってつまんないじゃん?
俺が見たい映画じゃないのに…。
(彼女:「見たい映画じゃないのに予告動画見たの?」)
見たい映画じゃなくても予告動画くらい見るよ。
だって、君が見たい映画だから。
好きな子が好きな物はどんな物だろうと知りたいじゃん?
色でも、食べ物でも、映画でも……もちろん男のタイプでも、ね。
(彼女の準備が出来上がる)※ 彼女の体へのキス終了
……あれ?
準備、もうできちゃったの?
行く時間遅らせるために、せっかく邪魔してたのに…。
(彼女:彼の腕の中から抜け出す)
(彼女:「やっぱり邪魔してたんじゃん」)
こっち向いて?
今日のメイク見せて?
ん。
今日もすっごくかわいいよ。
最後に1つだけ付け
もっとかわいくなる魔法。
(濃厚なキス)
出来上がり。
このキスの続きがしたかったら、早く帰ってきて。
いい子で待ってるから。
気を付けて、いってらっしゃい。