(玄関扉が締まる)
(彼女:部屋に上がる気配なし)
…いつまで玄関で突っ立ってる気?
上がれば?
(彼女:「…う、うん。お邪魔します…」)
(吹き出して笑う)ぷっ…ふふ。
(彼女:「何で笑うの?」)
ごめん。ごめん。
いつもなら何も言わずズカズカ上がるのに、今日は『お邪魔します』とか他人行儀なこと言うから…。
…何?
もしかして、緊張してる?
(彼女:黙って頷く)
別に初めて家に来るってわけじゃないんだし、今まで通りにしてればいいんだって。
(彼女:「そんなの無理…。付き合い始めて初めて来たんだもん…」)
あぁ……まぁ…そっか…。
付き合い始めてって意味では俺の家に来るの、初めてか…。
……なんか、お前が俺のこと意識してくれてるの見てると、すっごい嬉しい。
嬉しすぎて、自分で自分抑えらんない…。
(触れるだけのキス → 濃厚なキス)※ 長めにお願いします。
いきなりキスしてごめん。
(彼女:「初めてのキス、どうだった?」)
……初めてのキスの感想?
んー……イチゴ味じゃないんだなぁって感じ?
(彼女:「…イチゴ味…?」)
ほら。
よく言うじゃん。
『初めてのキスはイチゴ味』って。
あれを信じてたわけじゃないけど、お前とのキスならそうなのかなぁって、
(彼女:「なんで?」)
だって、お前ガキの頃からイチゴ味のもの、飲んだり食べたりよくしてたじゃん。
イチゴ飴とか、イチゴ牛乳とか…。
だから、勝手にイチゴ味だと思ってた。
お前は?
俺とのキス、どうだった?
(彼女:「…気持ちよかった…」)
…そっか。
『気持ちよかった』か…。
俺も気持ちよかった。
気持ちよすぎて、まだ心臓バクバクしてる…。
(彼女:「キスだけなのに?」)
仕方ないだろ。
俺にとっては、何もかもが初めてなんだから。
お前以外とこういうことしたくなかったし…。
それに、お前と付き合えるようになったのだって、「実はまだ夢なんじゃないか…」って信じらんなくて…。
(彼女にほっぺを抓られる)
いてて…。
痛いって…。
夢じゃないのは分かったから、ほっぺ
(彼女:彼のほっぺを抓るのやめる)
あー、マジ痛かったぁ…。
あとで、覚えとけよ?
今の仕返し、倍にしてやるからな。
(溜息)……はぁ…。
なぁ。
今から大事なこと言ってもいい?
(彼女:「何?」)
今の俺、いつもの俺じゃないわ。
さっきまでのお前じゃないけど、全然余裕ないし、落ち着かないし……いろいろ限界…。
このままだと、お前のことも無理矢理襲いそう…。
(彼女:「別にいいよ」)
全然よくないだろ。
…お前にひどいことして、泣かしたくないんだよ…。
あのさ……やっぱ、今日は帰れ。
わざわざ来てもらったけど、今日はもう帰った方がいい。
ごめんな。
これは俺の問題だから。
ちゃんと考えて、落ち着くための時間が必要だわ。
(彼女:くっついて離れない)
……おい…。
俺の話聞いてた?
荷物持って、さっさと帰れ。
(彼女:「ここに来る前に覚悟してきたから、帰らない。いいから抱いて?」)
…分かった。
お前の覚悟見せてもらったから、俺も覚悟決める。
なるべく優しくするけど、暴走したら殴ってでも蹴ってでもいいから、力ずくで止めろ。
いいな?
…俺の初めて、お前に全部くれてやる…。
(濃厚なキス)※ 長めにお願いします。