…おはよ…。
(あくび)ふぁ…。
今何時?
…まだ寝れるね。
おやすみ…。
(寝息)
ちょっとっ!
布団取らないで。
まだ寝たいの。
別にだらけてるわけじゃないし。
家で仕事するんだから、いつ起きようと俺の勝手でしょ?
ん゛ん゛…。
どうしても起きないとダメなの?
絶対?
…分かった。
じゃぁ、コーヒーちょうだい。
濃いめで。
そうじゃないと、眠気覚ましになんないもん。
ヤダ。
自分で
お願い。
…もう、いいよ。
エナジードリンク飲むから…。
怖っ…。
怒んないでよ…。
ないよ。
エナジードリンク。
買ってない。
この家のどこにもないよ。
君にこっぴどく怒られて、全部捨てられてからは全然買ってない。
そこまで言うなら、調べてくれていいよ。
…ほんと、君ってエナジードリンク嫌いだよね。
分かってるよ。
体に悪いことくらい。
でも、それを承知で飲んでたの。
あれ飲まないと眠気覚ましにならないから。
俺ってさ、人より眠くなりやすい体質だと思うんだよね。
普通ある程度寝たら、眠くなることって、そんなにないじゃん。
なのに、ちょっと時間があると、眠くなっちゃって…。
でも、だからって、寝たりしないよ?
いつ仕事の連絡来るか分かんないし…。
だから、起きてるために、ついカフェインに手出しちゃうの。
(嘲笑しながら)ここまできたら、ちょっとした中毒かも。
今やってる仕事?
んー、たぶん、あとちょっと…かな…?
そしたら、少しゆっくりできると思う。
ふふ。
ありがと。
がんばれる気がしてきた。
え?
着替え?
別によくない?
家で仕事するんだし。
別に形から入るタイプじゃないもん。
仕事するぞ!って思ったら、仕事モード切り替えられるよ。
(ダダこねる感じで)出かける予定ないし、パジャマでいいじゃん。
着替えなくても、誰にも迷惑かけてないでしょ?
ん゛ん゛……あっ!
着替えたら洗濯物が増えるよ?
君だっていつも言ってるじゃん。
『洗濯物
それを着替えないことで抑えてるの。
貢献してるの、えらくない?
ね?
だから、着替えなくていいよね?
(小さく舌打ち)チッ…。
(独り言っぽく)うまく丸め込めると思ったのにな…。
着替えるの、めんどくさ…。
ん?
何も言ってないよ。
朝ご飯?
久しぶりに食べようかな。
何でもいい。
君の作るご飯おいしいから。
うん。
ほんとに何でもいいよ。
作ってもらえるだけでありがたいからね。
ん。
お願いしまーす。
(独り言っぽく)…仕方ない。
また怒られる前に、俺も着替えよ…。