(彼氏の家にて)
(彼氏、リビングにいる)
(彼氏、トイレに行って戻ってこない彼女のもとに移動する)
いつまでトイレにこもってる気…。
(彼女が丸まって蹲っている)
……どうしたの?
具合、悪い?
『痛い』?
…アレ、きちゃった的な…?
そっか。そっか。
痛み止めいるよね?
(独り言っぽく)それより、移動が先か…。
お姫様抱っこするから、動かないでね?
(彼氏、彼女をお姫様抱っこする → リビングに移動してソファーに座らせる)
そのままジッとしてて。
すぐ痛み止め持ってくる。
(彼氏、彼女のそばから離れる)
(薬を探しながら)ん?
付き合い始めた頃に聞いたの覚えてない?
そのあと、もしもの時のために薬だけは買っといたんだ。
期限?
大丈夫。
先月新しく買ったばっかだから。
…あった!
これだよね?
痛い時に飲んでるヤツ。
じゃぁ、次は水……水……。
(彼氏、冷蔵庫から水を取り出す)
ごめん。
水、冷えてるのしかなくて…。
それでもいい?
はい。
女の子の日に必要なもの、持ってる?
あぁー……周期がズレてて持ってないか…。
服は?
汚れてない?
『ちょっと汚れた』?
だったら、服……服……。
(服を探しながら)んー、どれがいいかな?
このあたりなら、大丈夫か…?
(彼氏、彼女に服を差し出す)
はい。
これに着替えて。
汚れた服は洗濯機に。
汚すとか、気にしないで。
今度、着ない服を処分しようと思ってたとこだったし、ちょうどよかったよ。
(出かける準備をしながら)今から少しの間お留守番頼んでいい?
急いでいろいろ買ってくる。
いつも使ってるの、送って。
あと、下着のサイズも。
気にしないで。
困った時はお互い様でしょ?
あと、欲しいものとかも、ついでに送っといて。
プリンとか、ゼリーとか、コンビニスイーツとか、そういうの。
一緒に買ってくるからさ。
じゃぁ、行ってきまーす。
(玄関扉の開閉音)
(しばらく間をあける)
(玄関扉の開閉音)
ただいま。
とりあえず、これ。
合ってると思うけど確認して。
大丈夫そう?
なら、トイレ行っておいで。
その間にあったかい飲み物用意しとく。
(彼女、トイレに行く)
(彼氏、キッチンで飲み物を用意し始める)
(彼女、戻ってくる)
ソファーに座ってて。
もうすぐできるから。
(彼氏、飲み物を持って彼女の隣へ行く)
はい。
熱いから舌ヤケドしないように気をつけてね。
(彼女、泣き始める)
(焦って)何?何?
なんで泣くの?
俺、君の気に障るようなこと言ったりやったりしちゃった?
(彼女、『ごめんね』と謝る)
なんで『ごめんね』?
謝る必要なくない?
『午後からのお出かけ』?
それはいつでもできるでしょ?
体調悪い時はのんびりゆっくりが1番だよ。
特に女の子の日はね。
ちょっと動くのもイヤなんじゃない?
…でしょ?
なら、のんびりゆっくりしよ?
ね?
…薬飲んでどれくらい経った?
まだ痛い?
…こっちおいで?
ギューしよ?
(彼氏、彼女を抱きしめる)※以下、彼女を抱きしめたまま
ハグって、痛みを和らげる効果があるんだって。
30秒ハグすると、なんとかって強い鎮痛作用のある物質がドバァーって分泌されて、楽になるらしい。
なんとかは、なんとかだよ。
君の痛みを和らげるために何ができるか調べた時に出てきただけだったし、横文字だったから覚えてない。
大事なのは、ハグすれば君の痛みを和らげることができるってことと、俺の高い体温を分けてあげられるってこと。
俺の手に君の手重ねて。
ね?
あったかいでしょ?
お腹と腰に手をあててほしいの?
いいよ。
(彼氏、彼女のお腹と腰をさすり始める)
…どう?
少しはマシ?
ふふ。
よかった。
冬に女の子の日がきたらつらいよね。
なかなか体あったまんないし…。
冬はいつも暖房つけて、電気毛布にくるまって痛みに耐えてんの!?
マジで!?
ある意味拷問じゃん…。
今日、一緒にいられてよかった…。
ん?
眠くなってきたの?
いいよ。
そのまま寝ちゃって。
全然つらくないよ。
むしろ、ご褒美なくらい。
だって、君をずっと抱っこできるんだもん。
君のつらさが少しでもよくなるなら、何でもするから。
もっと俺を頼って。
…おやすみ。