(玄関をノックする音)
はいはーい。
(玄関を開ける)
(赤ずきん、登場)
いらっしゃい。
あがって。
(玄関を閉める)
…ねぇ。
今日の赤ずきん、いつもとなんか違くない?
特に頭のあたり…。
ボリュームがあるというか、なんというか…。
(赤ずきん、『バレちゃったかぁ』と茶化す)
普通に見れば分かるレベルで、もっこりしてるもん。
これで分かんなかったらヤバ……。
(赤ずきん、フード付きケープを取る)
(赤ずきんの頭に狼の耳がある)
(すごく焦って)えっ!?
ケモ耳!?
なんで!?
いつから、こんなになっちゃったの?
しかも、この耳、狼っぽいし…。
ほんとに!?
ほんとのほんとに狼の耳!?
(赤ずきん、狼を落ち着かせようとする)
こんなの、落ち着いてられないよ。
どうしよう…。
俺のせいで赤ずきんが獣人化しちゃった…。
(赤ずきん、ネタばらしをする)
……え……カチューシャ…?
あっ、ほんとだ…。
取れた…。
(ホッとした溜息)はぁ…。
よかったぁー…。
そりゃ、焦るよ。
人間が獣人化するって話は今まで聞いたことなかったのに、赤ずきんにリアルな狼の耳があれば、さすがにね……責任感じた…。
……俺が知らないだけで、獣人と人間が濃密な時間を過ごすと、人間が獣人化することがあるのかも…って…。
(赤ずきん、狼に謝る)
……謝っても許さない。
だって、「これでもかっ!」ってくらい焦ったんだもん。
ただ謝っただけじゃ許さない。
どうしても許してほしかったら、誠意を見せて?
(赤ずきんから触れるだけのキス)
こんなのじゃ足りない。
もっと…。
(濃厚なキス)※長めにお願いします
(満足そうに)ん。
許してあげる。
でも、なんでケモ耳カチューシャなんてつけてたの?
あぁ、ハロウィンか。
なるほど。
納得した。
……なら、今度はケモ耳だけじゃなくて、尻尾も生やしてみる?
そりゃ尻尾なんだし、お尻につけるに決まってんじゃん。
なんで『エッチ』?
スカートとかショートパンツのお尻の部分に尻尾を縫い付けるなり、貼り付けるなりしてくっつけたらよくない?って意味で言ったんだけど…。
せっかく俺が焦るくらいリアルなケモ耳持ってるんだし、もっとリアリティを追求した方がいいだろうなぁって思って…。
……もしかして、お尻にイタズラして尻尾を生やすと思った?
そうなんでしょ?
うわぁー。
やーらしぃー。
赤ずきんが、そんなエッチぃ子だったなんて…。
(耳元で)俺好みで、最高。
(想像しながら)尻尾もつけた赤ずきんは、きっとかわいいメス狼になるんだろうなぁー。
あっ!
そしたら、体の中も外もいっぱい俺の匂いや印でマーキングして、誰にも取られないようにしとかないと…。
しなくていいわけないでしょ。
ただでさえ、一人で歩かせるのが不安に思うほどにかわいいんだよ?
ケモ耳と尻尾をつけた仮装なんかしたら、本物のメス狼と間違われてパクッと食べられちゃう。
俺みたいな悪い狼に。
こうやって…。
(濃厚なキス)
…分かった?
こうやって簡単に食べられちゃうんだから、絶対に仮装した姿で外に出ちゃダメ。
かわいい姿を見れるのは、俺だけ。
赤ずきんを食べるのも、
約束守れる子は、キスして?
(触れるだけのキス → 濃厚なキス)※キスしたままフェードアウトしてください。