イタズラの仕返しはイタズラで

(彼氏、家に帰ってくる)

ただいまぁー。

(彼女、黒猫コスをしている)

(彼氏、彼女がコスプレしてるとは思わず驚く)

えっ!?
何?
どうしたの?
黒猫のコスプレなんかして…。

あぁ…ハロウィンね…。
そのための衣装合わせ?

そっか。

うん。
似合ってるよ。
すっごくかわいい。

(彼女、『トリック・オア・トリート』と彼氏に言う)

ちょっと待って…。
いきなり『トリック・オア・トリート』と言われても……お菓子の準備なんかしてるわけないじゃん…。

うーわ……その顔、何かよからぬことを(たくら)んでる時の顔だ…。
最初からイタズラする気満々だったでしょ?

(彼女、彼氏にイタズラしてもいいか尋ねる)

まぁ……お菓子がないから、イタズラしてもいいけどさ…何する気?

目、(つむ)ればいいの?

(しぶしぶな感じで)……分かった。
でも、変なことしないでよ?

(彼氏、目を瞑る)

(彼女、彼女自身が付けていた猫耳を彼氏につける)

(彼氏、いきなり猫耳をつけられて不安がる)

えっ……何?何?
頭に何かつけられたんだけど…。

…もう目開けていい?

(恐る恐る目を開ける)

俺の頭に何つけたの?

……これ…猫耳?
君がさっきまでつけてたヤツ?

男の俺がつけたって意味ないよ。
こういうかわいいのは女の子がつけてなきゃ…。

……似合ってるの?

……正直、複雑な気持ち…。

だって、君の『似合ってる』は『かわいい』と同じなんだもん。
男が『かわいい』って言われて喜ぶと思う?

(彼女、『ニャ』をつけて話すよう言ってくる)

……はぁ!?
『ニャ』をつけて話すとか、罰ゲームじゃん!

たかがお菓子を持ってなかっただけで、そこまでする…?

(溜息)はぁ…。
やんないと、猫耳外しちゃダメなんでしょ?
どうせ…。

ったく、もう…。

(※ 語尾にニャが付きます)
こういうことやるニャら、俺にも考えがあるんだからニャ。

俺からも、トリック・オア・トリート!

(催促するように)ほら。
お菓子くれニャきゃイタズラしちゃうよ?

ニャんで俺は「トリック・オア・トリート」って言っちゃダメニャの?
猫耳つけたってことは、俺にも言う権利をくれたってことじゃニャいの?

はいはい。
俺が「トリック・オア・トリート」って言うのが気に入らニャいのは十分分かったから……お菓子、さっさと出してくれニャい?

(彼女、お菓子を持ってないと白状する)

……お菓子、ニャいの…?

(嬉しそうに)じゃぁ、イタズラするニャ!

(彼女の耳や首筋、いろんなところにキス)

(※ 以下、キスしながら)
ん?
君だって、俺に猫耳つけるイタズラしたんだから、これでおあいこでしょ?

どれくらいキスするかは……分かんニャい。
ん゛ん゛ー……俺が満足するまで、かニャ?

全然ズルくニャい。
君から『ニャ』をつけて話せって言われて、ずっと話してるんだから、君も俺が満足するまで付き合ってもらうニャ。

(彼女、語尾に『ニャ』』をつけなくていいと言う)

……えぇー!?
もうやめるの?

じゃぁ、俺もやめてあげる。

猫耳、返すね。

(彼氏の頭についている猫耳を彼女の頭につける)

うん。
やっぱ、俺がつけるより君がつけてた方がずっとかわいい。

……あのさ……ちょっと相談があるんだけど、いい?

俺の目の前に目を潤ませて、ほっぺを赤らめた発情してるメス猫がいるんだけど、どうしたら発情を落ち着かせられると思う?
俺的には、選択肢はひとつしかないと思うんだよね。

モジモジしてるだけじゃ分かんない。
……君の口で言って?

(彼女、『エッチがしたい』と言う)

ふふ。
エッチしたいんだ。

そんなにエッチしたいの?

どんな風に抱かれたい?
かわいい黒猫のご主人様である俺に教えて?

(彼女が希望を言う)

…いいよ。
君の希望通り抱いてあげる。

なんてったって…。
(耳元で)俺は優しいご主人様だからね。

(濃厚なキス)※ キスしたままフェードアウトしてください。