(ベッドとテーブルしかない不思議な部屋でベッドの上で眠っている2人)
(彼の方が先に目を覚ます)
(目を覚ます感じで)ん゛…。
(隣で彼女が眠っていることに気づく)
(彼女を起こす)
ねぇ。
起きて。
ねぇってば!
(彼女が目を覚ます)
おはよ。
ここ?
ここは……ドアしかない、変な部屋。
見て分かるなら聞かないでよ。
俺もさっき目が覚めたとこで、どこか分かんないんだから。
(ベッドを下りて、早速脱出を試みる彼氏)
(彼女から離れ、ドアまで移動する)
ないとは思うけど、ドアが開いてたり…。
(ドアノブをガチャガチャする)
……しないよね…。
どうやったら出られるんだろう?
(カサッと紙がこすれる音がする)
……ん?
手紙…?
最初からここにあったっけ?
(紙を拾い上げる)
(彼女の元に戻る)
『この部屋を出たければ、テーブルの上の媚薬をどちらかが飲め』だって。
これって、ちょっと前に流行った「◯◯しないと出られない部屋」だよね?
マジで最悪…。
誰かに見られてるとか…。
見られてるよ。
絶対。
俺たちが見つけられないような場所にカメラとかマイクとか仕掛けられてるはず。
じゃないと、飲んだかどうかなんて分かんないでしょ?
(溜息)はぁ…。
……愚痴ってても先に進まないし、やるしかないか…。
テーブルの上の媚薬って、あれのことかな?
あの茶色い瓶。
(2人でテーブルまで移動する)
パッと見た目は栄養ドリンクっぽいけど……中身はほんとに媚薬?
だって、こんな瓶に入ってたら、見た目から判断するとかできなくない?
媚薬と言いつつ、俺たちのどちらかを殺すために、毒が入ってるかもしれないし…。
(彼女が『自分が飲む』と言い出す)
……君が飲む…?
(静かに怒って)バカなの?
さっきも言ったけど、毒かもしれないんだよ?
下手したら、死ぬかもしれないんだよ?
なんでわけの分からないモノを口にしようとできるの…。
たしかに、この部屋から出るためには瓶の中身を飲まなきゃいけないけど…。
(『自分が飲む』とゴネる彼女)
(覚悟を決めたように)……分かった。
君に飲ませるくらいなら、毒だろうが、何だろうが、俺が飲む。
(強引に)ほら。
手に持ってる瓶、俺に渡して。
(彼女から瓶を受け取る)
(蓋を開ける)
……じゃぁ、いくよ?
(グイッと飲み干す)
うえっ……めっちゃ甘い…。
例えるなら、ガムシロップ原液のまま飲んだみたいな甘さ…。
……あぁ…水、欲しい…。
味はさておき、今もこうして生きてるから、毒ではなさそう。
ほんとに媚薬だったってことなのかな…?
でも、あんまりムラムラしてこないし…。
もしかしたら、ただの度胸試しだったのかもね。
とりあえず、これでひと安心。
あとは出られるのを待つだけ…………ん?
(彼の体に異変が始まる)
…なんとなく体の中が熱い感じがする…。
うぅん。
熱っぽさとは違くて…。
体の中心からブワーって広がる熱さ。
生姜とか唐辛子とか食べたら、血流がよくなって体の中から熱くなるじゃん?
あんな感じ。
あ゛ぁ゛ー…ちょっと待って…。
ムラムラしてきたかも…。
…これ、ヤバイ…。
頭もボォーっとしてきた…。
……ごめん。
俺から離れて…。
たぶん、これ、自分で自分が抑えられなくなる気がする。
そうなったら、『イヤ』って言われても聞こえないから、自分の欲望のままに襲っちゃう…。
そんなこと、君にしたくない…。
(離れようとしない彼女)
…一生のお願いだから。
俺が落ち着くまで、離れてて。
急いで!早く!
(彼女から触れるだけのキスをされる)
……何、考えてんの?
危ないから離れろって言ったんだよ?
なのに、キスしてきて…。
何されても、文句言えないって分かってやったんだよね?
(※以下、雄っぽさ全開(理性吹き飛んだ感じ)でお願いします)
なら、いい。
もう知らない。
(濃厚なキス)※ 長めにお願いします。
(キスの最中に部屋の扉の鍵が開く)
ん?
『鍵が開いた』?
俺には何も聞こえなかったけど…。
まぁ、ほんとに開いたとして、今出ていく必要はなくない?
せっかくベッドもあることだし、ゆっくり楽しもうよ。
そのために、誘ってきたんでしょ?
(濃厚なキス)※ キスしたままフェードアウトしてください。