(彼女の部屋のドアをノックする)
忙しいところ、ごめんね。
そろそろ寝ない?
あんまり遅くまで起きてると明日つらくなるよ?
(彼女:「うん」)
『うん』って……ほんとに分かって返事してる?
ここんとこ、毎日徹夜してるの、知ってるんだからね?
(彼女:「えっ…ほんとに?」)
知らないと思った?
(彼女:「うん」)
俺が一緒に寝ようって誘いに来たら、いっつも『先寝てて。あと少しだから』って言ったじゃん?
言われた通り
けど、どんなに待ってても、全然来る気配ないし…。
気になって部屋に
忙しそうだから今まではそっとしておいたけど、もう限界。
今みたいな生活してたら、いつか体壊しちゃうって。
忙しいのは分かるけど、一旦休も?
(彼女:彼の話を適当に聞いて、適当に返事をする)
(イライラして)ねぇ。
俺の話、ちゃんと聞いてる?
(彼女:無言)
……そっちがその気なら、こっちにだって考えがあるんだから…。
(彼女に抱きつく)
(彼女:「ちょっとぉ…。邪魔!」)
邪魔なのは当たり前。
邪魔しようとしてるんだもん。
言っとくけど、『離して』って言われても離さないからね。
俺の中の君が
(彼女:「どれくらい干からびてるの?」)
どれくらいかというと……んー……ミイラになる1歩手前くらいには
(彼女:「ほんとに?」)
うん。
ほんとに。
あのさ……前に、こうやってギューってしたの、いつだったか思い出せる?
(彼女:「……思い出せない」)
でしょ?
俺も思い出せない。
それくらい、全然触れてなかったんだよ。
……これ以上は無理。
寂しいよ。
一緒に生活してるのに、1人で寝るのは…。
だから、一緒に寝よ?
ってか、一緒に寝るの。
これは決定事項。
(彼女:「分かったから、先に寝てて。すぐ行くから」)
ヤダ!
1人で寝るのはもう飽きた。
今日は一緒に寝るの!
冷たいベッドで1人寂しく寝る俺を想像してみてよ。
かわいそうだと思わない?
今やってるの、急ぎじゃないんでしょ?
(彼女:「そうだけど…」)
だったら、今日くらいはお休みにしてもいいと思うよ?
休むのも、仕事のうちだし…。
無理して、大事なところで体壊したら、せっかくのがんばりも水の泡でしょ?
ね?
もう寝よ?
今なら、寝てる間ずっとギューしてあげる!
あと、おやすみのチューも付けちゃう!
(彼女:「…それだけ?もう一声!」)
もう
んー……あっ!
よく眠れるお手伝いしてあげる!
(彼女:「よく眠れるお手伝い?」)
ちょっとした運動なんだけど、これをすればすっごく眠れると思う。
まぁ……”眠れる”というよりは、”落ちる”が正しいかもしれないけど…。
(彼女:「落ちるほどの運動…?」)
夜によく眠れるようになる運動って言ったら、ひとつしかなくない?
(濃厚なキス)
……ってこと。
分かった?
もうね、コッチも限界なの。
さっきから、元気になりすぎてて…。
たぶん、優しくはしてあげらんない。
久しぶりで、きっと止まんないから。
今まで待った分、最後まで付き合ってね?
その分、気持ちよく夢の国につれてってあげる。
(濃厚なキス)※ キスしたままフェードアウトしてください。(省略可)