(サブスクで映画鑑賞が終わる)
映画、おもしろかったー!
いつも映画
次、
あっ!
これ、前に
……どうしたの?
なんかいつもと様子違うから…。
映画、もう
それとも、別のがいい?
黙ってても分かんないよ。
ちゃんと言って?
『キスしてほしい』?
…ふふ。
よく言えました。
初めてじゃない?
君からキス
照れてる。照れてる。
耳まで真っ赤なのも、すっごく恥ずかしそうにしてる顔も、全部バレバレだよ。
暗いけど、見えちゃうんだなぁ。
恥ずかしがってないで、こっち向いて。
キスしよ?
(濃厚なリップ音)
えっ……『もっと』?
イヤじゃないけど……ほんと、どうしたの?
…こら。
黙っちゃうの禁止。
さっきも言ったけど、言いたいことあるなら、ちゃんと言って。
何となくそんな感じがしただけ。
言いたいこと隠してる時、いつも口数減るから。
どんなこと聞いても驚かないし、嫌いになったりしない。
約束する。
だから、言って?
(相槌数回打つ)
えっ……何それ…。
今すぐ俺の膝の間に座りなさい。
いいから!
俺に背を向けるんじゃなくて、向かい合うように座って。
そう。
いい子。
(彼女を抱きしめる)
俺の家だから俺の匂いがするのは当たり前なのに、『俺の匂いに包まれて、エッチぃ気分になっちゃった』なんて、かわいいこと言われたら……ねぇ…?
普通に理性
…マジで危なかったぁ…。
『理性
んー……そうだねぇ…。
とりあえず、キスだけで軽く1回はイカせてたかな。
そのあとは、やりたい放題ヤってたかも。
そんなに警戒しないで。
ガチでヤったりはしないから。
…でも、言われてみれば、俺の家に誰かを呼んだの初めてかも。
見てもらって分かると思うけど、何もないじゃん。
つまんない部屋だと思われたくなくてさ…。
特に君には。
だから、今まで適当な理由つけて断ってたんだ。
ごめんね。
嘘
でも、なんで今日、君を呼ぼうと思ったのか、俺もよく分かってないんだよね。
実は…。
君なら受け入れてくれると思って呼んだ。
ただ、それだけ。
……俺にはもったいないくらいいい子が彼女でよかったぁ…。
ねぇ。
もう1回キスしてもいい?
(濃厚なリップ音)
(キスしながら)ダメ。まだだよ。
これだけじゃ足りない。
悪いのは君だから。
あんなかわいいこと言った自分を恨むんだね。
(濃厚なリップ音)※ 長めにお願いします。
あーぁ…
君とのキス、めちゃくちゃ好き。
『理性なんかなくしちゃえ』って言われてるみたいに君がキスで応えてくれるじゃん。
あれ?違った?
いつも積極的に俺の舌に絡めてくるから、てっきり、そうなんだと思ってたのに…。
まぁ、いいや。
せっかく暗くしてるし、映画はまた今度にして、このままシちゃお。
ってか、シたい。
我慢できない。
怖いなら、今のうちに自分の家に帰って。
今帰ったからって、君のこと怒ったり、嫌いになったりしないよ。
うん。
絶対しない。
……帰らないの?
後悔しても知らないよ?
今までで1番ひどく抱いちゃうと思うけど、ほんとにいいんだね?
……ありがと。大好き。
(濃厚なリップ音)※ キスしたままフェードアウトしてください。