榛颯優希(はるかぜゆうき) ASMRvoice
voice:榛颯優希(はるかぜゆうき) ASMRvoice
天蘭-soran-
voice:天蘭-soran-

結局は恋人を甘やかしてる彼氏

B :(寝息)すぅ…すぅ…。

A :あっ…。
  またこんなところで寝てる。
  ねぇ、起きて?

B :う゛~ん…。

A :(溜息)はぁ…。
  これ、起きないやつじゃん。
  ねぇ、起きてってば!
  こんなところで何も()けずに寝てたら(風邪かぜ)引くよ?

B :うるさい…。

A :『うるさい』じゃないよ。
  いつも僕の言うこと聞かなくて(風邪かぜ)引くじゃん。
  看病するこっちの()にもなってよ。

B :マジでうるさいなぁ…。

A :やっと起きた。
  ソファーで寝ないで。

B :(まだ眠そうに)ソファーで寝るの、気持ちいいんだよ。
  日光当たってポカポカしてさ…。
  (あくび)ふぁ~。

A :気持ちいいのは分かるけど、こんなところで寝ないで。
  (風邪かぜ)引いちゃうから。
  ベッドで寝てよ。

B :ヤダ。
  ベッドで寝たくない。

A :なんで?

B :布団冷たいし、お前いないから(さみ)しい。
  ここなら、日光当たって暖かいし、お前いるから(さみ)しくない。

A :ったく、ワガママ言って…。
  ここにいたいなら寝ないで。
  いい?

B :……分かった。

《Bがリビングから離れる》

A :今日は(めずら)しく言うこと聞いたなぁ。
  もしかして、明日は雪が降るとか…?

《Bがリビングに戻ってくる》

B :これなら文句言わないだろ?

A :リビング離れたのって、(毛布もうふ)取りに行ってただけ?

B :そうだけど?

A :(溜息)はぁ…。
  まぁ、そうだよね。
  君が大人しく僕の言うことを聞くはずないもんね。

B :これ、()けてたらソファーで寝ていいよな?

A :期待するような目で見ないで。

B :いいよな?

A :…好きにすればいいよ。

B :やった♪
  一緒に寝よ。

A :なんで?

B :お前がいるのに一人で寝る意味ないじゃん。
  せっかくだし。
  ……な?

A :この狭いソファーで?

B :そう。
  俺の上にお前が乗ればいいから。
  で、お前の上から(毛布もうふ)()けたら二人共(風邪かぜ)引かずにポカポカして寝られるだろ?

A :本当に君って人は…。

B :()めてる?

A :(あき)れてるの。
  ずる(がしこ)いんだから。

B :へへ。

A :()めてないって言ったでしょ!

B :いいじゃん。
  ……最近一緒にいる時間少なかったからさ。
  寂しかったんだよ…。
  言わせるなよ。
  馬鹿…。

A :仕方ないなぁ。

B :やった♪

A :こうやって二人で一緒にいるの、いつ以来だろうね。

B :思い出せないくらいずっと前だな…。
  おしゃべりはもういいから。
  ほら、来いよ。
  俺の上に乗って?

A :重くない?

B :全然重くない。
  ってか、お前また()せた?
  前()いた時より()(心地ごこち)悪い。

A :()せたつもりはないんだけどなぁ…。
  って、ちょっと!
  どこ(さわ)ろうとしてるの!?

B :腰あたりとか…。

A :ん……ヤダ…。

B :(脇腹わきばら)(肋骨ろっこつ)()いてる。

A :ヤダぁ…。

B :ほんと、お前ってエッチなスイッチ入るの早いよな。
  まだ腰と(脇腹わきばら)しか触ってないのに。

A :君の(さわ)(かた)がいやらしいだけ。

B :そういうことにしといてやるよ。
  なぁ……チュー、しよ?

A :ん……。

(長めのリップ音)

B :目(うる)んでるし、息()がってる。
  そんなにチュー気持ちよかった?

A :ん……気持ち、よかった。

B :くそっ…マジでエロいな…。
  エロいスイッチ入ったら、急にかわいくなるの、ヤバすぎだろ。

A :ねぇ。チュー!
  チューしたい!

B :はいはい。
  チューしたいなら、舌出せ?

A :ん……。

(濃厚な長めのリップ音)

B :ふふ。
  腰、動いてるぞ?

A :だって、気持ち、いいんだもん…。
  (耳元で)もっと気持ちよくして?

B :そんな(さそ)(かた)、いつ覚えたんだよ。
  俺は教えてないぞ?

A :こうすれば、いいって、ネットに、書いてた。

B :ほんと、お前って普段はかわいくないくせに、エッチの時はかわいくなるよな。
  そんなに俺によくしてもらいたいの?

A :うん。
  いっぱい気持ちよくしてもらいたい。

B :いつもこれくらい素直ならいいのにな…。

A :ねぇ、早く、して!
  僕、(我慢がまん)、できないっ!

B :はいはい。
  分かりましたよ。
  俺のかわいいお姫様。

A :ふふ。
  ん……。

(長めのリップ音)

B :…俺を(散々さんざん)(あお)った責任、(からだ)で取れよ。
  優しくなんてしてやれないからな。

A :うん。
  (耳元で)だぁ~い好き。

B :俺も好きだよ。