…おはよ。
ん?
何?
こっち、ジロジロ見て…。
顔が赤い?
別にいつもと同じだけど…?
体調も
熱っぽくねーし、体もだるくねーし…。
…っ!
触んなっ!
抵抗してるわけじゃねーよ。
普通だって言ってるんだから、わざわざ確認取る必要もなくね?
う゛っ…。
あぁ言えば、こう言う感じ。
マジかわいくねー。
(彼女がおでこを触ってくる)
あっ…くそっ…。
これくらい別に大したことねーよ。
普通に働けるし大丈夫。
はぁ!?
休めるわけねーだろ。
バカなこと言うなよ。
今がどんだけ忙しいか知ってんだろーが。
そんな時に体調悪いからって休んで、周りに迷惑かけらんねーよ…。
(彼女がくっついてくる)
…おい。
離れろ。
会社行く準備ができねーだろ。
『行かせない』って…。
まだそんなこと…。
(ふらつく彼氏)
あれ…?
体に力が…。
限界じゃねー。
まだやれる。
気合いがあれば何とかなる。
痛っ!
病人殴んなよ…。
…えっ…。
なんで泣いてんの?
ごめん。
泣くなって。
俺が悪かったから。
ちょっとキツく言い過ぎた。
もう泣くなよ…。
……どうしても休んでほしい?
…分かった。
今日だけ休む。
ん。
ほんとに。
これくらい大したことねーんだけどな…。
心配しすぎだって…。
今までも、普通に仕事してたし…。
嘘じゃねーよ。
たまにお前が声かけてくれたことあったじゃん。
『顔色悪いけど、医務室行く?』って。
あの時は、だいたい体調崩してた。
誰も気付かなかったのに、お前は気付いてくれて…。
すっげー嬉しかった。
そう見えねーようにしてただけで、実際ほんとに嬉しかったんだよ。
人前で嬉しそうにするなんて、恥ずかしくて俺にはできねーよ…。
(話を切り替える感じで)さてと…。
休むなら連絡しねーとな…。
スマホ…スマホ…。
ん?
部長に言っといてくれんの?
お前が?
それはありがたいけどさ…。
俺たちが付き合ってるの誰にも言ってねーじゃん?
恥ずかしいから、まだ内緒にしときたいって…。
だから、お前が俺の欠勤報告したら、1発で周りに付き合ってるのバレるぞ?
それでもいいのか?
…そっか。
お前がいいなら、それでいい。
これで会社でも堂々とイチャイチャできるってもんだ。
えぇー!?
なんでダメなんだよ。
公表するなら、どこでイチャついたっていいだろ?
今まで家だけで我慢してたんだし…。
TPOね…。
ふぅーん。
いいよ。
別にー?
いろいろと考えてるだけ。
(咳き込む)ゴホッゴホッ
お前が心配なんかするから、悪くなった気がする。
えっ……薬?
…いらねー。
寝てれば治るって。
薬に頼る必要ねーよ。
あ゛ぁ゛ー、もう!
俺のことはいいから。
子供じゃねーんだし、自分のことくらい自分でできる。
俺に構ってる暇あるなら、さっさと準備しろ。
仕事遅れるぞ?