【玄関扉の開閉音】
あれ?
珍しいね。
お
ただいま。
今日もいっぱいがんばったから疲れたよ…。
ねぇ。
ギューしてもいい?
(嫁を抱きしめる)
んー、
君の匂い、好き。
『どんな匂い?』って聞かれても…んー…例えるなら、優しい匂いかな?
分かんなくていいの。
俺だけ分かってればいいんだから。
とりあえず、ソファーに座らない?
渡したい物があるんだ。
(少し間を開ける)
さっそくだけど、これ受け取って。
うん。
開けていいよ。
これ買う時、めちゃくちゃドキドキしたんだよ。
こういうの初めて買うから。
どうしても君につけてほしくてね…。
ちょっとエッチな下着。
君って、いつも似たようなデザインの下着ばっかじゃん。
それが悪いってわけじゃないんだよ。
ただ、ちょっと刺激が欲しくて…。
俺の好みを押し付けるみたいになっちゃうけど、今回プレゼントにしてみたんだ。
だけど、この下着、普段使いは絶対しないで。
特別な日にだけ使って。
だって、結構
それで、もしよかったら……つけてくれない?
できれば、今夜にでも…。
えっ……いいの!?
『イヤ!』って言われると思ったからびっくりした…。
ありがと。
ん?
君からもプレゼント?
…開けてもいい?
下着…?
どうして下着買ってくれたの?
ふふ。
2人して欲求不満だったのかもね。
だって、君から『脱がせたい』なんて言葉が出てくるなんて思わなかったんだもん。
お互いの欲求不満を解消するためにも、今夜はがんばっちゃおっかな。
冗談だと思ってる?
笑ってられるのも今のうちだよ。
俺、本気だから。
(濃厚なリップ音)
(唇を合わせたまま)ほら、まだ足りないよ。
もっと口開けて。
俺の舌と絡めて。
…そう、上手…。
(濃厚なリップ音)
せっかくご飯作ってくれたけど、ごめん。
今夜はご飯食べる余裕ない。
今すぐにも君を食べたいから。
お風呂入る時間ももったいない…。
すぐベッド行こ?
あっ…そっか…。
下着つけてもらうためにはお風呂入らなきゃいけないか…。
じゃぁ、一緒に入ろ。
一緒じゃなきゃヤダ。
1人で待ってるなんて我慢できない。
もう君が欲しくてたまらないから…。
1秒も無駄にしたくない…。
君はどう?
俺と一緒にお風呂入るの、イヤ?
『明るいから恥ずかしい』?
そんなの理由にならないよ。
どれだけ一緒にいると思ってるの?
今までいろんな君を見てきたんだから。
せっかくのいい夫婦の日なんだよ?
いっぱいイチャイチャしたいな。
…ダメ?
ふふ。
やったー。
今日はいっぱい
…まぁ、
いいじゃん。
攻められるの嫌いじゃないでしょ?
夜は始まったばっかだよ。
これからが長いんだから。
…今夜はいっぱい楽しもうね?