(彼女が彼を起こしにくる)
……おはよ…。
今、何時?
起きるの、早くない?
…ってか、なんでお
(彼女:「ちょっと出かけてくるね」)
『出かける』?
ふぅーん。
そ。
俺、聞いてないんだけど。
(彼女:「言ったよ?」)
絶対聞いてない。
聞いた覚えないもん。
(彼女:「聞いたの、忘れたんじゃない?」)
忘れてない。
そこまで記憶力悪くないよ。
ここ1週間の晩ご飯全部覚えてる自信あるし。
なんなら、言おっか?
(彼女:「分かったから。そこまでしなくていいよ」)
あっそ…。
で、もう行くの?
(彼女:「うん」)
帰りは何時?
(彼女:「分かんないけど、そんなに遅くならないはず」)
分かった。
迎えに行く。
(彼女:「迎えなんて、いいよ」)
行くったら行くの。
これは決定。
終わったら連絡して。
俺が行くまで待ってること。
いい?
返事は?
(彼女:「…分かった」)
ん。
…………やっぱ、行くのやめない?
1人置いてかれるの、ヤダ。
(彼女:「寂しいの?」)
寂しいんじゃない。
二度寝して起きた時に君がいないのがイヤなだけ。
ね?
行くの、やめよ?
いつも俺のお願い聞いてくれるし、今日も『行かない』って言ってくれるよね?
(彼女:「でも、待ち合わせしてるし…」)
『でも』じゃなくて、『行かない』って言って!
(彼女:「ドタキャンはダメだよ」)
(拗ねた感じで)……むぅ。
行かせない。
(彼女に抱きつく)
(彼女:「離して?ね?」)
ヤダ。
離さない。
離したくない。
離してほしければ、『行かない』って言って。
簡単でしょ?
ほら。
言って?
『行かない』って。
(彼女:「だから、無理だってば」)
……分かった。
なら、行けないようにしてやる…。
(彼女をベッドに引きずり倒す)
(濃厚なキス)
(彼女:「リップが…落ちちゃう…」)
(キスしながら)リップが落ちるとか知らない。
俺には関係ないし。
(彼女:「いい加減にして」)
うるさい。
今はキスに集中して。
(濃厚なキス)※ 長めにお願いします。
どう?
まだ行くって言う?
(彼女:「…行けるわけないじゃん…。せっかくお洒落したのに最悪…」)
ふふ。
やった。
俺の勝ち。
じゃぁ、とりあえず今から二度寝しよ?
今のうちにしっかり休んどいてね。
あとで休ませてあげらんないから。
(彼女:「……何するの?」)
何するかは、だいたい想像ついてるでしょ?
子供じゃないんだし。
ドタキャンさせたお詫びに、身も心もドロッドロになるまで愛してあげる。
期待してて。
(触れるだけのキス)
…おやすみ。