(溜息)はぁ…。
やっと着きましたね…。
すみません。
僕は両手が
…僕の家の鍵、この間渡したでしょ?
(彼女が鍵を開ける)
やっと使えましたね。
合い鍵。
ずっと使いたがってたの知ってましたから。
使うなら今日かな…と思いまして。
…っ!?
ただいま。
(両手の荷物を下ろす)
(彼女を抱きしめる)
片付け?
そんなのは後でいいんです。
ねぇ…もう1度『おかえりなさい』って言ってもらえませんか?
お願いします。
ふふ。
いいですね。
誰かに『おかえりなさい』って言ってもらえるのは…。
なんだか新婚さんみたいで、ドキドキします。
顔、真っ赤になってますよ。
とってもかわいい。
(触れるだけのリップ音)
君にそんなつもりなかったのは知ってます。
今のは僕のちょっとした意地悪くらいに思ってください。
さてと、荷物片付けておきますので、君は手を洗って着替えてきてください。
大丈夫ですよ。
これくらい1人で片付けられますから。
終わり
(少し間を開ける)
お待たせしました。
紅茶を
(ソファーに座る)
今日は久しぶりにいっぱい歩きましたね。
疲れてませんか?
『大丈夫』って、ほんとに?
君は弱いところを僕に見せないように隠すのが得意ですから。
見抜けない僕も僕なんですけど…。
足、少し見ますね。
…あれだけ歩いたから、ちょっと
寝る前に少しマッサージしてあげますよ。
そしたら、明日が楽になるでしょ?
いいんですよ。
僕がやりたいんですから。
やらせてください。
お願いします。
ふふ。
ありがとうございます。
気持ちよくしてあげますね。
それはそうと、この部屋着さっき買ったやつですか?
モコモコ具合がいいですね。
君にとても似合ってて、すごくかわいいです。
いっぱい触ってもいいですか?
じゃぁ、カップをテーブルの上に置いて、僕の膝の上に来てください。
抱きしめながら触りたいです。
ダーメ。
向かい合うように座ってください。
(彼女を抱きしめつつ、触る)
フワフワのモコモコ…。
とても気持ちいいですね。
(首や鎖骨あたりに触れるだけのリップ音)
いい声、漏れてますよ。
少し我慢してください。
(首や鎖骨あたりに触れるだけのリップ音) ※ しつこい感じでお願いします。
……今日、なんであの服を着たんですか?
この間僕に内緒で買ってきた服のことですよ。
全然おかしくなかったですよ。
とても似合ってました。
だから余計にイラついたんです。
あまりにも体のラインが出すぎだし、スカートも短すぎます。
今日のデートで多くの男が君のことを見てました。
勘違いなんかじゃないです。
君は
…どうして、あの服を着たんですか?
理由、教えてください。
『大人っぽくなりたかった』?
どうして、またそんなことを…?
今の君に不満はありませんよ?
僕のため…?
そうですか…。
《※ 以下、彼氏のSスイッチ入ります》
俺のためなんだったら、もうあの服は着んな。
いいな?
『なんで?』じゃねーよ。
言っただろ?
他の男がお前の体見てたって。
俺の話、聞いてた?
聞いてたなら『なんで?』って聞くなよ。
ふぅーん。
『ヤダ』とか言っちゃうんだ。
(ソファーに彼女を押し倒す)
この体は俺の物なんだけど?
だって、ほら…。
(彼女の体にキスマークを付ける)
ほら、ここに”俺の”って印。
すっごく綺麗に付いた。
あっ…
見えるところに付けたわ…。
まっ、いっか。
”俺の”って見せつけてやれば。
痛っ!
叩いてくんな。
(彼女の両手を押さえつける)
ふふ。
お前って両手押さえつけられると
(耳元で)もしかして……期待してる?
(彼女が抵抗する)
あ゛ぁ゛ー、うるさいっ!
暴れんなって!
危ないだろうがっ!
何がそんなに気に入らねーんだよ。
俺のこと、嫌いになったとか?
違うなら、なんだって言うんだよ。
今日1日、俺の心、振り回したくせに…。
全部あの服が悪い。
お前の体のラインが出すぎる、あの服が…。
すれ違う奴ら、皆お前の体見てた。
エロい目でな。
足だったり、胸だったり…。
ずっと気が気じゃなかった。
少しでも目を離したらナンパされたり、連れ去られたりするんじゃないかって。
あのなぁ…。
実際されなかったのは、俺がずっと
じゃなきゃ、今頃知らない男に抱かれてたかもしれねーっての…。
『そんなことない』ってほんとに言える?
さっきから俺に抵抗すらできてねーくせに。
お前のこと見てた奴らの頭の中でお前はヤられてた。
無理矢理押さえつけられて、好き勝手体触られて、従順にさせたところで最後に…。
……あ゛ぁ゛、想像しただけでムカつく。
嫉妬…?
あぁ、そうだよ。
嫉妬だよ。
お前の全ては俺の物。
他の男の頭の中でも、お前が
お前は違うの?
俺じゃない奴に抱かれてもいいわけ?
よそ見すんな。
…ちゃんと俺を見ろ。
(濃厚なリップ音)
俺から離れたりしないよな?
ずっと俺のそばにいるよな?
…誓えよ。
『俺のそばにいます』って。
(濃厚なリップ音)
ちゃんと言え。
聞こえない。
息ができないとか知らない。
キスの時の息の仕方、ちゃんと教えただろ。
言えるまでキスやめるつもりないから。
早く言わないと苦しいのはお前だぞ?
(濃厚なリップ音)
…よく言えました。
お前の体を好き勝手できるのは俺だけだし、最高に気持ちよくさせてやれるのも俺だけ…。
全部俺だけ。
だから、もうあの服着るな。
いいな?
ちゃんと『はい』って言え。
…いい子。
まぁ……どうしても着たいなら、着てもいいけど…。
あの服、ほんとにお前によく似合ってたからな。
ほんとに着ていいって。
夜に俺の前だけでっていう条件でならな。
当たり前だろ。
あの服着て出かけるわけねーだろ。
(耳元で)脱がさずにシてやる。
最近、マンネリ化してたじゃん。
ちょっとした刺激になりそうだなって思ってな。
今夜は着なくていい。
服なんか着させるつもりないから。
ゆっくり寝られるとか思って安心しただろ?
んなわけねーって。
今夜は一晩中お仕置きな。
泣いても
俺のやりたいようにやる。
自分の体が誰の物かちゃんと覚えさせないといけないから。
『ちゃんと覚えてる』っていつも言うくせに、ちょっと時間が
俺に対する嫌がらせ?
それとも、お仕置きされたくて、わざと?
まぁ、どっちでもいいか。
明日もお互い休みだし、いっぱいかわいがってやるよ。
口答えすんなって言ってんだろ。
ってか、口では『ヤダ』とか言いつつも、そこまでイヤじゃねーくせに。
(耳元で)口元、
隠しても遅ぇーよ。
もう見たし。
俺に隠したりすんな。
全部俺に見せろ。
お前の全部を愛してやる。